母の入院は青天の霹靂でしたが、よかったこともたくさんありました。
いちばんは、入院が転機となって、周りの方々の協力が得られるようになったことです。
身近なところでは、兄がようやく納得してくれました。
その1年前くらいに「母さんの様子がおかしい。認知障害を起こしている」と伝えたものの、
帰省して母の様子を見た兄は「こんなもんじゃない? 年相応だよ」という反応。
私がHSPで気がつきやすいだけで、もしかして他の人にはわからないのか?
まあ、仕方ない。ひとりでやっていこうと決めて
1年間ほど、ひとりで遠距離介護をしていました。ちょっと孤独でした。
入院をきっかけに、身内が現状を理解してくれるのは大きな力になりました。
現実的に手が増えるわけではありませんが、状況を知ってくれているということに対して
こちらが安心するのです。
まあ、認知障害云々ではなく、まず、生きるか死ぬかの問題ではありましたが。
母が徐々に回復するも、そのせん妄状態に、深く落ち込む兄。
しかし、母の前では努めて明るく振る舞ってくれるのも助かりました。