認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

もしや、腰椎圧迫骨折でせん妄起きていたのか?

夕方4時半に、配食が届いたので
Alexa呼びかけで「お夕飯が届きましたよ」を伝えました。
それを受け取ってから
「これからコンビニに行ってくる。
チョコレートがないから」と母。
「母さん、今ご飯がきたんですから
チョコレートはいらないでしょう?」と私が言うと
「散歩しなくちゃ足がなまるからダメななのよ。
ご心配ありがとうございます💢」
と言って出かけてしまいました。

まあいい。元気なのはいいことだ。

【もしかしてあれは「せん妄」だったの?と最近気になっていて、ちょっと受傷を振り返ってみました】
11月初旬の腰椎圧迫骨折受傷。
直後は、坂道を転げ落ちるように
母の状態が悪くなったと感じました。
もうベッドから起きる意欲もなくしたようだし、
認知障害半端なく、たましいが抜けたように見えました。
しかしトイレだけは自分で行こうとした母。実際行っていました。

 

受傷後2週間目、エネルギー調整&転院したあたりから
めきめき元気になり始めました。
「私はすごくがんばっているのにどうしてこんなことに😢」
と絶望する母に、「母さんが乱暴に動いたせいですよ」と冷徹に説明し
「必ず治ります。さくらの季節にはまた、
杖なしで歩けるようになります。
絶対大丈夫。そのために今は安静にしましょう」と伝え、
腰椎モデルを使って
自分にエネルギーを送るようにしてもらいました。
どんどん落ち着いてきました。
あのとき、杖なしで歩くイメージを持ってもらったのはよかったんだろうな。

2カ月経過したあたりから
認知症のレベルがマシになったというか、
いえ短期記憶は1分持たないことも多いけど
「忘れますがなにか?」と、陽気が戻りました。

3カ月して完治の太鼓判をいただいた今は
日課の散歩が完璧に戻りました。
ちょっと夢のようです。

 

あの直後のたましい抜けた状況は、せん妄に近いものだったのかな
と振り返って思います。
2018年に急性膵炎で救急搬送・入院したときは
認知症が急激に進んだ状態になって「キターッ!」と驚きましたが、
担当医師に
「これは100%、体がつらくて起きているせん妄だから、
必ず戻ります。大丈夫、保証する」と言われて安心させてもらいました。
そしてその通り、母は戻ってきてくれました。

 

今回はだれからも「せん妄だ」とは言われませんでしたが
体のつらさを軽減するために
脳がせん妄起こしたりしたのかなぁと
ふと考えています。
母の戻ってきかたが、急性膵炎のあのときと似ているようで。

 

あとひと月もすればさくらが咲きます。
予定通り、杖なしでも歩けるようになってきました。
さくらの下でお弁当食べたいって言ってたな…どうしようかな。

2019年3月の母。5年前。