遠い過去。幼いHSP娘が勝手に傷ついちゃったことも、今となっては笑い話…。
あくまで個人的、しかも家族の評価ですが、娘からすると
母は絶対音感ならぬ、絶対味覚を持っているように見えます。
私が料理ダメダメなので、余計そう思うのかもしれませんが
通常の料理ではほぼ計量などしないのに
目分量でよくここまで味がまとまるものだと感心します。
それから食材の組み合わせに、“おそれ”がない。
子どもの頃から料理を作っていたというのもあるのかもしれません。
料理好きな母はレシピを見るのは今も昔も好き。新聞雑誌をよく切り抜いています。
家中あちこちから、気ままにレシピが現れるものの
母が「レシピを見ながら料理をしている」のを見たことがありません(すし飯とお菓子を除く)。
昔からそうでした。あれとそれとでこうして作るがインプットされたら
そういう味に作ることができるのかもしれません。私からすると才能だけど
料理が上手な方、好きな方は、みなさんそうなのかもしれませんね。
…私はというと、しょっちゅうクックパッドを見ながら作っていますし
いまだに調味料の配合と味のイメージがつきません。
扉を開けば調味料配合のアンチョコが…。
先日実家で、この配合(というほどでもない)を思い出せなくて夫にSOSを出し
代わりに確かめてもらいました。
初めて妻のアンチョコの存在を知り、目を丸くしていた夫(汗…
パパッと作れるのに憧れので、流しの下の扉の裏にアンチョコ…
私は「お母さん子」で、幼い時から母が大好きでした。
当然リスペクトしていますから、母のように料理上手になりたかったのです。
まず私の好きなおかずを自分で再現できるように、専用ノートを作ろうと思いました。
小5だったかな。志は高いのです。
食材を尋ねると、これは教えてもらえます。
しかし、「調味料はどのくらい?」と訊くと、もうだめ。「適当」としか教えてくれません。
「適当じゃわからない。調味料は小さじとか大さじとかで教えてほしい」と言うと
母はものすごく不機嫌になりました。「適当は適当なのっ!(怒)」
私はなぜ教えてもらえないのかがわからず、悲しかったなぁ。
今ならわかります。おそらくADHD母は本当に適当だったのです。
しかも母には絶対味覚があります。
一方HSP娘はとにかく慎重。計量、タイマーなしにはなにもできない…
※まあ、あってもさほどはできませんけどね!
小3くらいのときには、インスタントラーメンを作ろうと思い、
計量カップを探していたら見当たらない。
母に訊いたら叱られました。「ラーメンくらい適当に目分量で作れなくてどうするの」。
それで、200ccは大体このくらいだからと、普通の湯呑みで目安を教えてくれました。
子どもの私には「適当に作る」ことの美徳だけが印象に残りました。
それからしばらくして、今度はプリンミックスで、
同様に目分量で「適当に」作ってみたら…固まりませんでした。プリンなのに。
「どうやって作ったの!?」と母に詰め寄られたので、
「言われたとおり、目分量で適当に作った」と言ったら、
「お菓子作りは細かく計らなくちゃダメじゃないの」とこっぴどく叱られました。
今振り返ってみたら、極めてどうってことない出来事ですが
子どもの時には切ないことでした。
今、ADHDとHSPの視点を加えて母娘を捉えてみると、
笑い話に再構成できてしまいます。
久し振りにプリンミックス使ったら、幼い頃を思い出しました。
いまだにプリンミックスを使うたびに、そこはかとないリベンジ感。
今日もうまくできました。夜食べよう♡
ADHDぽい、料理の闇の部分については
今度まとめてみようと思います。「闇」ですけど、味付けは本当に上手です、母。