認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

“生存確認”電話は重すぎる

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昨夜も母への電話はなかなかつながらず
5回目くらいにようやくつながりました。
そんなときでも
「やっとつながった」「何してたの」「さっきかけたけどいなかったよ」は
禁句です。あくまでもさっくり自然に。
ちょっと声が聞きたくて電話をかけている体で、
「別にいてもいなくてもいいんだけどさ、ちょっと話したいじゃない?」
というスタンスです。たとえ実際はそうでも
高齢母の「生存確認」とか重すぎます。
私が逆の立場なら、湿度の高い関係は勘弁してと思います。

今でこそ開き直っていますが
私はHSPで、物事の最悪を想定し、思い詰めるようなところがあります。
元々の性格はそうです。

もう3年以上前になると思いますが、まだ九州ご近所さんとの関係も
築けておらず、頼れる人は誰もいないと思って孤軍奮闘していた頃。
ある夜、母に電話がつながりませんでした。その日は10回以上はかけたでしょうか。
「倒れてしまったかもしれない。死んでしまっただろうか」と絶望し
泣きながら荷物をまとめ、翌朝九州に帰省することにしました。
朝、空港に向かう途中の駅で、念のためもう一度電話をしたら
「おはようございます!」と超元気な母が電話を取って、
安心して駅で泣き崩れる私…。

それではいけないと思ったのです。
離れている以上、最悪の事態も残念ながらあるかもしれません。
でもその想定からは頭を切り替えないと。
私が深刻ちゃんだと、自分も母も
どんどんつらくなってしまいます

大事なのは楽しく笑っていることで、やはり、心配よりも信頼です。

思い詰める気持ちはいったん手放す。
だって、難聴の母は、電話のコール音が聞こえないこともあるし、
何かに熱中すると、「いつもの電話」すら忘れちゃうこともあるんですから。
「あれ、電話くれた?」と母に言われたら
「全然大丈夫! 今日はどんなことが楽しかったの?」とかわせるほうがいい。

その甲斐あってか、母の対応もどんどん明るくなってきたように思います。
最近は電話で、私が自粛でリモートワークしていることを
理解している模様です。進歩、進歩♪