実は今回の介護帰省をする前日に、母からお達しが。
「21日(木)にお友達のAさんを呼ぶから、お昼にフクの手料理を振る舞ってちょうだい」。
Aさんは、家も近所の母の仲良しです。年の頃も母と同じくらいで
配偶者に先立たれ、ご子息は遠方にお住まいの独居高齢者。
母と同じ状況です。ただAさんは現役で謡を教えていらっしゃり、
社会活動をされています。
母が時折外でお食事ができるのは、Aさんに誘っていただけるからです。
母もよく、散歩の行き帰りなどにひと声かけている模様。
私も帰るたびによく、お土産持参でご挨拶に伺っていました。
どうやらAさんに、「あなた、お嬢さんが帰ってきてくれるからいいわね」
みたいなことを言っていただいたのでしょう。
母からすると、私の手料理でAさんをねぎらいたかったようです。
言われたすぐは、「あ、は…はい、わかりました」と返事してしまったものの、
だめじゃん、これって会食だし。東京から帰って何してんだわたし…と正気を取り戻し、
30分後に母に断りの電話を入れました。
「コロナ禍だから会食はとくにだめです。コロナが収まったら、いくらでも手料理ふるまいますからまたにして。申し訳ないけれど佐藤さんにお断りをしてください。今回は絶対にダメです」
と言うと、盛大ににふくれておりました。
でもまあ、このプランは流れたのでよかったです。
別の日、私が九州にいるときのこと。
母にお弁当を持ってきてくださったお友達の対応に
母がマスクをせずに出て行こうとするので
「母さん、マスクしてから表に出て」と声をかけたら
「そんな、彼女を疑っているみたいなこと、失礼じゃないの!」と怒りました。
「なんでもいいからとにかくマスクして!」とかなりザツな対応で
とにかくマスクをつけてから出てもらいました。
※この前後、遠慮してマスクをつけずにお友達と話していて感染した方のエピソードをYahooニュースで読みました。
新型コロナについて、いろいろ説明を試みるものの、
母に正しく認識してもらうのは甚だ難しいと感じます。
わかりやすく風邪を引いたような人から移ると信じて疑いません。
もちろん、自分が無症状保菌者であるかもしれないことは想定できないし、
私が無症状保菌者であるかもしれないことも想定できない。
これから開発されるワクチンについても
「私は絶対にしない。ワクチン打ったら具合が悪くなる!」と思いこみがものすごい…。
ちなみに、過去、予防接種で高熱出してぶっ倒れるのは私で、
母自身はそのようなことになったことはないのですが…。ここにも認知のゆがみが…。
正しく認識してもらうの、難しいなぁと痛感しています。
記憶障害もあるんでしょうけど、それよりなにより
ADHD由来の思いこみの強さが邪魔をしているような。
なかなか難儀です。
もっとも、本人はどこ吹く風。
「こわいから人の多いところには行かないの」と言うので
「それがいちばんよ! できるだけおうちにいてね」と言い聞かせています。
でも、ADHD。じっとしていられないのです。
舌の根も乾かぬうちに、まちに出かけてしまいます…_| ̄|○
よくないかな。
ときに、心配が信頼を上回ってしまうわたくし…。
※帰省時には、Aさんのお宅にお土産持ってご挨拶に伺い、十分距離をとって庭先で立ち話。丁重に非礼をお詫びしました。