認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

あると困るフダ

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↑  東京都目黒区の場合「こども110番のいえ」

 

地域で長く社会活動をしてきたこともあり
また子どもに読み聞かせをしていることもあり
実家の門扉には「こども110番」(自治体により名称が異なります)のフダが
かけられていました。
近年、虐待が社会問題となるにつれ、私は次第にこれを不安に感じるようになりました。

今までうちに子どもが飛び込んできたことはありませんが
こども110番対応のレクチャーを近年受けたわけでもないと思います。
もし本当に逃れた子どもが来てしまったら
母は「どこから来たの?」と子どもに尋ねて
親切心で親に電話しちゃうんじゃないか。
うちに来たことで深刻に困っている子どもが救えないなんて、恐ろしいことです。
お子さんも母も不幸になってしまいます。

お世話になっている民生委員さんに率直に
「うちの母は誤った対応しそうで、張っておくのがこわい」と相談したところ
「大丈夫、大丈夫。もっとご高齢の方もお宅の前につけているし」とのこと。
こども110番より、高齢者110番のほうがニーズの高いエリアなんだが、と
あらためて考えました。

大丈夫と言われても、HSPの私は妖怪アンテナが立ちます。
しかし母を傷つけそうで「はずしますよ」とも言えません。
ちょうど昨年末に門扉の修繕工事をした際に、
工務店の方が作業のために外したのをいいことに、フダを隠してしまうことにしました。
存在自体を母が忘れてくれるとベストです。
工事がすんでから工務店さんがまた看板をつけようとしたので
全力で首を振ってゼスチャーしたところ、静かに頷いて見なかったことにしてくださり
ホッとしました。
今は納屋の奥深くに隠しています。

ところが先日帰省したら、新しく、
今度は同じ内容のシールタイプのものが、
玄関そばの柱に直貼りしてありギョッとしました。
どうしようか考えましたが、気の弱い私は剥がせずそのままに。
ありがたいことに、数日後の強風の折りに飛ばされたのをいいことに、
拾ってこっそり処分しました。剥がしたのは私ではありません。

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