認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

きょうだい間の介護バランス

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年の離れた兄がいます。兄は関西在住、私は東京。
次回の私の介護帰省中に、
兄が訪ねてくることになりました。

先日、兄と母の見守りについて電話で話していたときのこと。
 兄「見守りカメラつけちゃえば?」
 私「それは最後の砦だなぁ。もしも逆の立場だったら、私はつけられたらイヤだよ。
   いつか、ないと危ないときが来たら、そのときでよくない?」
 兄「たしかに自分がカメラつけられたら、僕もちょっとイヤかも」 
 私「今はも少しソフトなセンサータイプのものがいんじゃない?
   それからさ、メカ音痴の母さんでも、私たちが工夫したら
   ビデオ通話みたいなものができるようになるんじゃないかなぁ」


二人寄ったら文殊の知恵(違)、やっぱり集合知なのか(大違)、
「使わなくなったタブレット持ち寄れば、なんかできんじゃね?」
みたいなことになり、来週実家に集合です。
賑やかになりそうで楽しみ。
オシの強い兄でなく、とても助かります。

Twitterで教えていただいたテルボさんは
到着がギリギリ間に合わないかな!?

greenfunding.jp

母部屋ドアにドアセンサつけておけば、
無敵の生命反応チェッカーになると踏んでいます。


うちのきょうだいは、介護担当はわたしです。
こればっかりは性分で
私は母をみたいし、昔から独立心が強くて、
人からの指図や、口を挟まれるのが苦手なタイプ。
「協調!? なんのことぉ??」みたいな。
介護をまかせてもらえる(=単独行動できる)のは
しあわせなことだと思っています。
かたや、兄は母とは距離をおきたいと思っており
うちの場合は全てベストバランス…と、いえなくもありません。

兄が私に対して、できるだけ負い目を感じにくいように、
介護報告を逐一しないようにだけは気をつけています。
「月半ばに毎月行ってるから安心してていいよ」のみ伝え
インスタのぞけば、行ったかどうかアタリがつく感じです。
こちらのちょっとした困りごとがあれば、きわめて軽く相談。
“本当に困ること”は、できるだけ方向性を決めてから相談するか、事後報告。
これから先も、互いの状況で立ち位置が変わるとは思います。
自分の得意なことを、できる人がやればよい。
今はこうした関係を心地よく感じます。


もちろん、まだまだ母は元気で
私の体力的な負担はほぼないことも大きいです。
私自身が子なしであることも大きいでしょう。
遠距離移動するのも大好きだし。
さらに、つきあいのある親戚もほとんどなく、
夫の両親はすでにお見送り済み。
残る母のケアは私の気の済むまでやることを、夫にも了承を得ています。
ありがたいことに遠距離介護に専念しやすい環境です。

それぞれの家族間のバランスがあり、
介護される側・する側個人の特性があり、相性があり、環境があり、
介護そのものの重さ(負担)があり、何がいいとは決して言えません。
 ※ちょっと、各人における「病気(=疾病)」のあり方とも似ています。
チャートでも作って解を得られたらラクだけどな。

うちの場合はこれからも
私がひとりでできる範囲内で、できることを考える、で、
遠距離介護をのんびり続けていこうと思っています。
壁にぶち当たったら都度考えます。
いつも「例外」を上手に見つけていきたいです。
母の最晩年のかけがえのない時間を
もうしばらく楽しんでいたいのです。 あと20年続けばいいいな。


役割分担でいえば、我が家の家事なら
夕食後に夫がひとり先にのんびりくつろごうものなら
「ワレー、後片付け手伝わんかい、ゴラァー」と、
膝カックンしますけど。
※現住所は東京ですが育ちは全国。中身は九州×関西ミックスです。