認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

認知症親への視界に入り方 触れ方

先日書いた、競馬うまのブリンカーみたいな「WERE SPACE」のこと
あれこれ考えていたら
ふと、私を落ち着かせてくれるこの視野の狭まり方は、
認知症の高齢親の視野に近いのかもなと思いました。
認知症になると視野が狭まるといいますでしょ。

もしも、私が「WEAR SPACE」をつけているとき
最も驚くのは、相手に視界にいきなり入ってこられることです。
こんな感じ。
   ↓  ↓  ↓

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驚くやンか!!絵が下手ですみません。
今日はこれを必死に描いたのでもうへとへとです…もうだめだよ、パトラッシュ。


視界に入られる前に、ゆっくり落ち着いた静かな声かけがあったり
正面から少しずつ近づいてきてもらえると
心穏やかに対峙できます。

なんだ、これ、
よくいわれる、認知症の方とのコミュニケーションと
同じじゃないかと思いました。

ユマニチュードで、
相手の視界に入るとき、こちらの存在を知らせるとき、
注意を払って、正面からゆっくりと…といいますよね。
いっしょです。

私が、母の視界に入るときに、気をつけていること。
ゆっくり、遠くから、気配と共に視界に入ること。
できるだけ視界の真ん中からおだやかに話しかけること。
それから母に触れるときは
母の肌に、できるだけ私のてのひらを密着させるように心がけています。
指でなくててのひらで密着。安心感が違うそうです。
そしてこちらの動き、話しかけはゆっくりと。
以上は「心がけ」。ちゃんとできているかどうかは、この際、棚の上ってことで。


ゆっくり正面から視界に入ったら
あとはやっぱりこちらの笑顔は大事
私は愛想のない顔をしがちなので(わりとすぐ眉間にシワ、顔グセです)
洗い物するときなど、ひとり作業のときに努めて口角上げてみます。
えへへ。(﹡´◡`﹡ )


認知症親、高齢親のコミュニケーションに参考になるもの、
おすすめの本をいくつか残しておきます。
私、最初はこれから入りました。『ユマニチュード入門』


TFT療法は「ツボトントン」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
力がいらないのに、
信じられないくらい働きが大きいです。
私は鎖骨の下をトントン叩いて悲しみをリリースするのが好きです。
指先でトントンやって、チャクラからすーっと煙りがのぼるみたいに
悲しみがのぼっていきます。
だまされたと思って、眠るとき30秒やるだけでも違います。

こちらはTFT療法、タッピングのムック。見やすい&使いやすい。


一方、こちらは私がいちばん最初に
「母さんがやばいよう!!」と思った時に読んだ本。落ち着きました。

 

こちらは、若年性認知症になった著者が、認知症当事者目線で
書いていらっしゃいます。
認知症になった人の尊厳をしっかり捉えられると思います。
余談ですが、新版になって書名の邦訳が変わってよかった…。