認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

地域、Wi-Fi、デジタルがカギの遠距離介護

私の遠距離介護は運とデジタルに支えられているところが大きいです。
仲のいい友人が遠距離介護を始めると聞いたら
「なにはともあれWi-Fi環境をつくる。話はそれからだ」
と言うと思います。

2022年。今でこそご近所のみなさんとつながっていますが
2017年の大晦日に母が急性膵炎で救急搬送されるまでは
私は地域のどなたともつながっていませんでした。
母が外に自分の弱点が漏れるのを強く嫌がり(今もですが💦)、
孤立した遠距離介護をしている自覚がありました。

実家は、転勤族の両親が、父の定年後に建てた念願のマイホームで、
私にはまったく土地勘のない場所。その上、母・兄ともに疎遠なわたくし。
2015年までは、2年に一度2泊3日の帰省をすれば上等で、
私自身はお隣さんの顔も知りませんでした。

 

介護を、ひとりで抱え込んで、家の中のことにしてはいけない。
地域に認識してもらっておかないと、
本当に大変になったときに抱えきれなくなる。
と、本能ではわかってはいても、
プライドが高く、「恥をさらしたくない」思いの強い母を前には、
なすすべもなく、
どうしていいか全くわかりませんでした。

 

それが母の救急搬送をきっかけに、
病院に来てくださった民生委員さんと初めてつながり、
社会福祉協議会の方と話ができ、広がっていきました。
それが介護認定へとつながっていきます。すべて偶然です。
最初につながるべきはそこだったんですね。
もしもひとりで困っていたら、
社会福祉協議会か民生委員への相談が早いと思います。
母が入院している間に、
近隣のみなさんにも、「救急搬送でお騒がせしました」
挨拶回りをするきっかけができ
「娘です。遠距離介護をしています」と自分の連絡先を伝えて自己紹介できました。
タイミングだったのかもしれませんが、運もよかったです。

 

当ブログを始めてからは、
Twitterで貴重な情報をたくさん教えていただくようになりました。
スマートスピーカーのEcho ShowAlexa
遠距離介護で活用するようになったのも
Twitterで教えていただかなければ今もやっていませんでした。
思ってもみなかったことでした。
Twitterの情報共有のありがたさといったら!

TELLBOやBOCCOといった見守りロボットもそうです。

実家のエアコンのリモート管理だって(今はしていません。いざとなれば)。
情報があるのとないのあるのとでは大違い、でした。

「あれがいい」「これはおすすめ」。
Twitterはまさに集合知といった感じです。
手本、見本の多いこと!

それから、みなさん苦労していらっしゃる様子が窺えて
「おれはひとりじゃない、大丈夫」と感じられるのもありがたい。
さらに多様性がわたしには心地いいです。
ウチの場合は身体介護が発生していないこともあり、
遠距離介護でもかなりいけると感じています。
そして、現在の母の遠距離介護のためはもちろん、
ここで得た知見は未来の自分サポートに必ずつながっていくように感じます。
しのびよる自分の介護問題w。


別のSNSで知って、
火曜日にポチって読み進めているのがこちら。
Kindle版と本、両方あります。私はKindleで購入し、PCで見ています。


体の機能を補うiPadアクセシビリティについて。
iPadでも視線入力があるのを知りませんでした。こういうことかな?
難病を患っている知人が多く、身近にALSの方は少なくありません。そういえば母も長く、ALSの方への朗読ボランティアをしていました。それもあって視線入力はいつも気になっています。

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ALSに限らず、今後、自分が視線入力に頼ることもあるかもしれないし
iPadの優れた使い方を知っておけば
自分も含めて、身内が入院したときにも便利そう。
わたくしの老後はデジタルに支えていただきます。

自分が動けないなら早々にこれ使います!
なんとなく情報に親しんでおけば、いざというとき
パカッと引き出しが飛び出すんです、きっと。

orihime.orylab.com