「あーんして?」「お口の中見せてよ」「歯を見せて」と母に言うと
途端に「ヤダ」とぎゅっと口を結んでしまう母。
…右の3番あたりが、欠損してるよね?
先日NHK「ごごナマ」に中村勘九郎さんが出演された折、
勘九郎さんがお子さんの歯を磨くお話をされていました。
勘九郎さんご自身もとても歯がきれいな印象の方です。
子どもの虫歯がどんどん減っています。
1989(昭和64)年から2011(平成23)年までの間で、虫歯の子ども(6歳児)の数は半減。※厚生労働省調べ
子育てとは無縁な私は、その事実をにわかに信じられませんでした。
時代は変わったのですね。
理由を伺うと、親御さんの意識が高く、
子どもの歯みがきを親がちゃんとしてあげるところからスタートするからだそうです。
子どももちゃんと磨くようになり、虫歯の減少につながっているのだとか。
「8020(ハチ・マル・ニイ・マル)運動」を聞いたことがある方も多いと思います。
「80歳までに20本の歯を残しましょう」
生涯歯を残すように、歯を大切にしましょうという、
厚生省(当時)と日本歯科医師会が1989年から推進している啓発活動です。
そりゃそうです。口腔内の痛みとは無縁に食事ができるなら
毎日が天国でしょうよ!
これも20年前に比べると、達成率はおよそ4倍。すごいと思います。
50年先は、歯が残っていることが当たり前になるのかな。
母は、欠損していても歯にも歯茎にも痛みがないし、
歯のために食べるのをためらうこともなさそうなので
死ぬまでこの調子で行けるならいい、素晴らしいと思います。
歯の強い人だなぁ。
親から受け継いだ宝ですね。ヨカッタですねぇ、母さん。
日課のアレクサトークで
「そういえば母さん、20年くらい前に。8020運動の標語作ってましたよねぇ。
どんなだっけ? 覚えてる?」
と聞いてみました。
「忘れた! 8020だけ覚えてるよ。20本歯を残しましょう!」
はいっ、その通りです。