認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

高齢母の夜のおでかけ(汗


月曜日のことです。
日課のAlexa呼びかけのずいぶんあとの、18時30分ごろ。
焦ったふうな母から電話がありました。
「虫歯にいいガムはなに?」
何が起きているのか、瞬間にはわかりませんでした。

どうやらいつも噛んでいる虫歯予防のガムが切れた模様です。
私も即座に商品名はわからなかったので
「コンビニで聞いたらすぐ教えてくれるから」と言うと
「そうなのね。よかった、コンビニにあるのね!!
これからすぐに行ってくるわ」
「いやいやいや、もう日も暮れているのでやめてください」と諫めるも、
「いいえ、前歯が痛いし、ガムが切れているから今すぐ行く。
痛いところにガムを貼りつけておいたら痛みが和らぐから。
それにこっちはまだ明るいから大丈夫。じゃあね!」。
「えええ、とにかく帰ってきたら電話してくださいね」
「わかった! 帰ってきたら電話するから大丈夫」

3月の夕方6時半で明るいワケがないのですが、
母は行ってしまいました。

だいたい、虫歯予防ガムで、
末期的な虫歯の歯痛が軽減できるわけはないと思うのですが。
可哀想に。
キシリトールは、初期虫歯再石灰化はできるらしいですね! 初期なら!!

 

母の前歯はすでに何本も欠損したままですが、
歯医者嫌いのために、なしママです。


コンビニの方は、ガムを教えてくれるかな。
コンビニに電話しておかなくていいかな。

迷いましたが電話はしませんでした。
コンビニの方は母と顔見知りなはず。
夜番ならわかりませんが、
高齢者に慣れ親しんでいらっしゃる行きつけのコンビニだから
きっと親切にしてくださるように思いました。

「帰ってきたら電話する」と言ったものの、母から電話はありません。
…忘れますよね、そんなこと。
さっきの電話から45分ほど経って、こちらからアレクサで呼びかけたら
母は手に入れたボトルガム開封し、
お口に入れて安堵の表情を浮かべているところでした。

「母さんお帰りなさい。おつかれさまでした。
ガムがあってよかったですね」と声をかけると
「うん。これからは、暗くなったらもう出歩かないわ」と母。
ちょっぴり怖い思いをしたのかもしれません。
「もう暗くなったら出歩かない」
もう一度言っていたので、なにか自分の限界を見たのかな?


「母さん、まったく痛くない治療をする歯医者さんを探して
眠っている間に治療をすることもできますよ。
今度行ってみますか?」
と水を向けてみますが、やはりまっぴらごめんだそうです。

そんなにイヤなら死ぬまで歯医者さんなんて行かなくていいし、
私だって、母の見た目は気にしません。
前歯の数本欠損はすでにわりと強烈ですw。
それでも、母が痛いのはなんとか解消してあげたいし、
食べる楽しみは死ぬまで確保してあげたい。
悩ましいです。


ついでに、
今回のことで、
母にキッズケータイを持たせることを考え始めました。