認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

起きたことは全部いいこと。義母の命日に

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1、2月は少し特別です。
1月上旬に父(享年62)の命日、間に母の二度目の誕生日をはさみ、
1月下旬に義父(享年76)、2月上旬に義母(享年74)の命日があります。
家族に「お義母さんの命日のお花買ってきて」と頼んだら、
ちゃんと義母好みを見立ててきました。
義母、喜んでいるようです。今年は七回忌。


2013年だったか、義母72歳のときに(九州在住)、東京で私たちと同居の話が持ち上がりました。義父亡き後、義母は親族と同居していました。
都内隣町で同居用に二世帯住宅を賃貸して、私たちが先に引越を済ませ、
あとは義母が到着するばかりと待っていたところ、
まさかのトラブル発生で、東京に来ることができなくなってしまいました。悔しかった。
それからほどなく、義母が突然動けなくなり、意識混濁で救急搬送。
パーキンソン病なのかレビイ小体型認知症なのか判別つかぬまま、
入院から半年後に逝去しました。
タラレバはありませんが、あの同居狂騒曲を思い出すと今もせつなくなります。
同居の夢破れ、半年ほどで二世帯住宅を引き払い、
今の部屋に引っ越してきました。

「起きたことは全部いいこと」を信条に生きています。
人の生死も病も老いも含めて全部。
つらい苦しいもあるわけですが、それでもいいこと。
だって私の人生の、私だけが味わう特別なものですから。
せっかく生まれてきたので味わい尽くすつもりで日々暮らしています。
いいことはいいけど、悲しいことは悲しいし。
それでいいんじゃないか。味わっていたら。

ちょっとしんみりしていたら
「まー、お花がみじょか!」と義母が笑うのが聞こえた気がしました。
義母、笑い上戸の素敵な女性だったのです。
はーい、お供えのスイーツでも買ってきまーす、おかあさーん。

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玄関とお風呂はひとつでしたが、二世帯が快適に1階・2階に分けて住めるおうちでした。各階にそれぞれ台所とトイレがある戸建て賃貸でした。