認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

我が家のお味噌汁

 

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本日のお味噌汁。木綿豆腐と焼き素干し海苔、白ネギのお味噌汁。味噌はチョーコー。

母はお味噌汁が嫌いです。
ということを知ったのは
遠距離介護が始まってからでした。
成長過程で、我が家では朝食にふつうにお味噌汁が出てきていたし、
父も兄もお味噌汁が大好きだったし。
申し訳ないことに、母の味噌汁嫌いに全く気づきませんでした。
かくいう私は幼い頃からお味噌汁が大の苦手。
自炊するようになってようやく開眼しました。

 

【ご注意:以下、害虫系の話なので薄い色にしておきます。ちょっと気持ち悪いです】
母がなぜお味噌汁嫌いは幼少期の記憶に遡ります。
幼い頃、自家製お味噌の甕の中で蛆が涌いていたのが忘れられないそうです。ぞぞぞぞぞ。
できるだけ蛆をよけて使うけれど、取りきれないものがお味噌に混ざっていて
お椀の中に2、3浮いている。
「ばあちゃん、蛆が浮いてる」と幼い母が言うと(母の祖母、私の曽祖母に育てられています)
「蛆も貴重なタンパク源だから大丈夫」と言われていたそうです。
た、食べちゃうのか…それ。

「もう半世紀以上前、70年前の話よ。
今は清潔なお味噌が食べられていいねぇ」と母。
「だから清潔なお味噌で、
ほっぺた落ちるほどおいしいお味噌汁を、私が作ってあげるのに」と言うと
「忘れられないからムリ」だそうです。
味噌に限らず、今でも甕類のフタをあけるのは緊張するのだとか。
気持ちはわかります。


8月31日はその曽祖母の命日。朝、母にAlexa呼びかけてその旨伝えました。
コンビニでお供えを買って来るそうです。
曽祖母が亡くなった翌年6月に私が生まれたこともあり、生まれ変わりとよく言われました。残念ながら会ったことはありませんがずっと、いつも近くにいるような気がしています。
ばあちゃん、母さんを育ててくれてありがとねーっ!

さて、東京・我が家のお味噌の話。
吉祥寺コピス内「自然食品F&F」をのぞいたら、今まではなかった
長崎のチョーコー味噌が入荷していました。うれしいのでまとめ買い♡
2016年に四谷の長崎県アンテナショップが日本橋に移転して以来、
チョーコー味噌がずっと買えなくなっていたのです。しめしめ。

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チョーコー味噌はちょい甘め。
亡き義母のお味噌汁が、チョーコー味噌にほんだしでした。
実家母は煮干しだしなので、「へぇ!」と思って義母のマネしてほんだしにしたら
上品なお味噌汁に仕上がって驚きました。
鰹だしでお味噌汁ねぇ、なるほど(私の料理偏差値低いので!)。
今はほんだしから、茅乃舎のだしに昇格いたしました。
チョーコー味噌使うと、佐世保出身の夫が喜びます。

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やはり吉祥寺コピス内にある三浦屋には、
以前からヤマウチ味噌があるのでこれも購入。大好きなお味噌です。
※ヤマウチ味噌は、熊本県菊池郡。菊池は水のきれいなことで知られます。お米もおいしいです。
やはり、米とかお味噌とか塩とかお茶とか、
ベースになるものを故郷の食材でいただくと
体が喜んでいる気がします。
気のせいかもしれませんが。

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いつものお味噌はこちらです。
ありがたいことに、近所のスーパーでも扱っているフンドーキンのあわせみそと、
信州のお味噌「銘醸」をブレンドして使っています。
「銘醸」もとても好き。合わせるとなんでもおいしくなっちゃいます。
私のお味噌汁は、小さじ4分の1ほどのみりんと、
仕上げに耳かき1杯分の塩が隠し味です。

各地のお塩をいただくのも好き。
帰省するたびに九州ものを補給し、「なずなの塩」はいつも東京自宅にあります。
天日塩と釜だきと両方とも。

www.nazunanokai.com

一汁一切でええんやで、とおっしゃる 
土井善晴先生のだーい好きな本。救われます。