認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

ウチがお盆やらないのは浄土真宗だったから、らしい

13日の夕方に精霊馬と牛を作って飾りました。
大笑いして「かわいい」と喜ぶ母。

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実家にはお盆の習慣が全くありませんでした。
迎え火も送り火も、精霊馬や牛も、うちではしたことがありません。
亡父の初盆だけは催し事がありましたが、ほかは一切。
転勤族で核家族のせいだろうと思っていたのですが、どうやらそれも違うようで。
おそらく浄土真宗だからのようです。
今日までただの無精だと思っていました。
母さん、ごめんなさい。


誰もやらないからせめて娘がと、ザツではありますが、
ご先祖をお迎えしていた(つもり)わけですが、
なんだ、浄土真宗ってそういうことをやらないんのが正式だったのか。
今日知ったわ。これじゃあ私、ただのでしゃばり(死語)じゃないか。
ご先祖様も大混乱です(汗
「お盆の夜中にみなさん集まって賑やかな感じっていいわ~」と思っていたのに、残念!!


浄土真宗では、亡くなるとすぐ浄土にいらっしゃるので(すでに仏様ですね)、
里帰りされないようで。
どうしよう、作ってしまった精霊馬、牛さん。
来年からは実家ではもう作りません。ごめんなさい。
いやー、空回りだったなぁ。気づいて良かったわ。そんな56歳の夏。

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浄土真宗なんですが、母は朝晩、般若心経をあげています。
以前ご住職に「般若心経を読んだらいけませんか?」と母が聞いたら(詰め寄ったら?)
「供養の気持ちは同じですから全然構いませんよ」とおっしゃったそうです(本当かどうかはすでに謎。かなり怪しい)。
というわけで母、胸を張り、般若心経を詠み続けております。
寛大なご住職に感謝です。

実家に仏壇ができたのは1979年。
祖母が亡くなり、先祖の位牌を受け継いで、我が家で供養するようになったからです。
そのときに母は「ちゃんとしたお経を詠んで私がご供養しなければ」とスイッチオン。
独自に般若心経を学び、我が家の仏壇でお経をあげるようになりました。
その気持ちも行いも尊い
ただ、真宗では般若心経は詠まないということを知りませんでした。
母の育ての祖母は「南無阿弥陀仏」だけ唱えていたようなので、
般若心経は母の完全フライイングぽい。
母の、ちょっと多動ぽいところでもあるなと推測します。


家で詠むのは全然いいんですが、父の墓所(真宗のお寺)に行っても、
朗々と般若心経を詠む母。
いくらご住職が「いいですよ」とおっしゃったからって、
お寺で朗々と般若心経を読むのはちがうんじゃないでしょうか、母さん。
…まあいい。


でも、私の嫁ぎ先は浄土宗です\(^O^)/

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そんなわけで私自身も
高校時代に下宿していた時分から、朝晩読経、時々写経する高校生でした。
ですから、嫁ぎ先が浄土宗で、
般若心経がデフォルトになったのはとてもうれしかったです。


東京自宅では実父のほか、夫の両親を供養しています。
8月お盆はいつも私は九州なので、夫両親には寂しい思いをさせているかもしれません。
来年からは7月に東京でお盆やって、
8月に実家でお盆……あ、もうしなくていいんだっけ(汗。


「霊供膳」(れいぐぜん)を知る前から、
東京・神楽坂の器屋さんのショーウィンドウで塗りの霊供膳用漆器を見つけて、
「欲しいなぁ」と思っていました。だってめちゃめちゃ可愛いし。
はじめはお雛様用のお膳に最適だと思ったからでした。
知らないって本当におそろしい。
この思いこみの強さ、血は争えないということか!?


おせちもままならないのに、
霊供膳を自分でこしらえるというのも無理がありますが
密林にこんな素敵なものが。
賛否両論あるでしょうけれど、これなら私もできるぞ。
お湯をそそぐだけのフリーズドライ
夫両親は笑って許してくれるはず。実父にはぶん殴られそうです。


どうせならお椀も樹脂ではなくて、木製で塗りの、こういうのが欲しいなぁ…。
17センチ平方ですよ。可愛すぎる(すみません)。


空海さんは大好きです。その空海さんは、役行者さんの足跡をたどっている気がしてなりません。その、修験道の開祖と言われる役小角(えんのおづぬ・役行者〈えんのぎょうじゃ〉)に、私はたいへん心惹かれます。サイキッカーとして超憧れます。勝手にそのように妄想しています。ミーハーです。
役行者さんのご真言「おん ぎゃくぎゃく えんのうばそく あらんきゃ そわか」。役行者さんは、終生を在俗のまま通したといわれています。熊野、吉野、行きたい。

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いらすとやさんに役行者さんがいらっしゃるのも驚きです。