認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

生きていたTさんと喪われた高齢母の初恋

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「出かけますったら出かけますっ!」。母は誰にも止められません。

松の内も明けてすっかり通常営業です。
「今日は夕方お弁当が来ますよ」
とAlexaで呼びかけたら
母はまちに出かけるところでした。

「母さん、夕方お弁当が来ますから
今日はおうちにいてくださいな。
コロナも流行り始めていることだし、用心しなくちゃ」

「広告の安売りを買いに行かなくちゃいけないのっ。
うちの家計はそれで大助かりなんだから出かけますっ」

聞く耳、まったく持ちません。
母、料理はすでにあまりしないし、それらはほぼ無駄になり、
9割5分は私によって廃棄される…と思うとちょっとかなしい。
しかも今週まちに出るのは3回目やないの…。

 

止めることもできませんし、放置。
自分がイーッとなる前にさっさと電話を切りましたw。

 

夕方、日課のAlexa呼びかけしたら、非常にごきげんでした。
妹から明るくごきげん伺いの電話があったそうです。
それともうひとつ、
母の初恋の相手、Tさんから電話があったそう。
マジで!?

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Tさんにまつわる最近の事件はこちら。過去記事です。

思わず「え、ホントに生きてたの!?」と答えてしまったわたくし。
「そうなのよ、生きてたのよ! 元気なんだったって。
「◎◎ちゃんの声を聞いたら正月って感じがする」言われたわ。うふふふ」
それは、彼だけが知る情報なので、やっぱり本物ぽい(たいがいは元旦にかけてきていたはず…)。
「昔よりも少し声が高くなったみたいだったけど」
え???

 

「高校時代の友人が、90歳になってもかけてきてくれるの
ありがたいわよ、うれしいわよ」と母が言うので
「もう、なに言ってるんですか。友達じゃなくて、恋人でしょ?(ほれほれ~)」
「え、ただの友達よ! 全く好みじゃないもの!!
どちらかっていうと、もうひとりいた男の子のYさんのほうが好きかなぁ」


え……そこも忘れるのか?  結婚直前だったお相手です。
認知症って、大過去は覚えているものじゃないのか??
ここでも記憶の捏造なのか???
いずれにせよ、Tさん、形無し。少し気の毒になりました。


それんしても以前、兄が、着信拒否にしたんじゃなかったっけ?
つながらないから家電じゃなくて携帯からかけてきたのか!?
だから元旦じゃなくて松の内明けなのか!?
いろいろ謎がうごめくのでありました。