認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

秋の虫に涙する高齢母

今日(土曜日)も実家方面は酷暑だった模様です。
日課のアレクサ呼びかけをつなぐと、
TVのある部屋で汗をかきながらニュースを視聴中の母。
「ニュースが終わったら、隣の涼しい台所に行って
届いた夕食のお弁当を食べるんだ」と母。


お弁当を見せてくれるのはうれしいけど、こぼれてまう!!

母がキッチンクーラーにすっかりなじんでいてうれしいです。
もしかすると、少し距離があって
ふんわり効くのが気持ちいいと感じるのかもしれません。
ともあれ私は心からうれしい。おかげでずいぶん安心です。

「夜もちゃんとお部屋を冷やしてから寝てくださいね」
と言うと
「眠る前に30分くらいクーラーをつけて冷やしてから寝ている」
と、母。これにも小さくガッツポーズです。
7月の帰省時に、ものすごく嫌がられながら
それでもしつこく、母の眠る前に、母の部屋を冷やし続けた成果です。
はじめの1日、2日は、文句ブーブーでしたが
スルーして続けていたらそのうちに母が少し慣れてきました。
よい仕事をしたなぁ、わたし。

 

母の部屋のエアコンも、
「絶対いらない!!💢」とプンスカしている母をなだめつつ
病後の母のためにつけたのでした。2018年のこと。
ずっとシカトされていましたが、ようやく使ってくれるようになったのか😭
ともあれ諦めなくてよかったです…。
諦めずにコツコツやってたら、ある日は突然果報が来るんだな。
やっぱり、よい仕事をしたなぁ、わたし。

 

「ああ今日も暑かったねぇ」と言う母に
「そんな母さんに朗報です。あしたは『立秋』。暦の上ではもう秋です!」
「全然そんな感じしないわよ。もう暑くて」
「それがね、夜になると虫の音がすごいんですよ。
うちの庭でもコオロギとかマツムシとかキリギリスとか
みんな鳴いて秋が来るのを知らせてくれているはずですよ」
「そんな、人に秋を知らせてくれるために鳴くなんて、
虫さん可哀想…」

母、「あーん」と泣いてしまいましたw。感激屋さんwww。
「秋」、「秋の虫」が自分と重なるのでしょうか。
まあいい。

 

私は幼い頃から、「アリとキリギリス」の童話について、強く違和感を覚えていました。キリギリスさんは歌うのが仕事なのに、どうしてアリとキリギリスを比較するんだろう…。私はキリギリスさんの味方でいたい。今もそう思います。みんなそれぞれの生き方があるんだもの。キリギリスさんには素敵な歌を歌ってほしい。