認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

介護する私だって調子が悪いこともある


ババくさいんですが、とにかく膝が痛い。
母ではなく、私の膝です。母も膝を痛めていて変形しており、
母娘して変形性膝関節炎のようです。


膝ではなくて足首ですが、9月の介護帰省時のこと。
実家駅に着いてから、まずは食材調達に奔走します。
信号に間に合うように、横断歩道を急いで渡ろうとした直前で、
突然足首の力が抜けて動けなくなりました。
ちょうどガードレールがあったので、
体重を預けて5分ほど休憩して、ゆっくりじっくり復旧しました。
ちょっと心当たりがあるというか、
最近調子がよかったのでいい気になって、
移動の機内で足を組んで過ごしていました。
「なんだ、足を組んでも全然大丈夫じゃない!」
でも、ちっとも大丈夫じゃなかった。
ホント、過信してはいけません。


実家では我慢して作業をこなし、
帰京後、行きつけの整形外科を受診しました。
顕著に痛むのは左膝です。
「おお、たっぷり水が溜まっている♪」と言う医師からはワクワク感が伝わってきて、
有無を言わさず注射器を刺されて、膝から水を40ccほど抜かれました。

「ほら」と見せられた注射器の中には
まるでひまわり油のような、にごりのない真っ黄色の水が入っていました。

「これが濁っていたらリウマチのことが多いけど
澄んでいたらほぼリウマチではないんだよね」。
念のためまたリウマチの検査はしましたが、今回もやはりシロ。
やはり変形性膝関節症です。

www.joa.or.jp

関節症状も更年期障害のひとつだと最近になって知りました。自分は更年期障害はないようだと高をくくっていましたが、関節症状なら10年前から手を替え品を替え、現れています。「えー、あれもこれも更年期障害だったの!?」というのも、少々乱暴な気もするんですが。ちなみに母は65歳くらいで変形性膝関節症を発症して、30年来継続という感じです。

 

水を抜いてもらってもすぐにぶり返し、
1週間後もう一度、同じくらいの水を抜いてもらいました。
またすぐに溜まり、3回目いつ抜きに行くべきか迷っています。

長時間歩くようなときや移動時は、
保険に登山用のスティックを持って行くようになりました。
これが大活躍してくれるうえ、万一のときにも心強いです。

ところで、家族のケアに関わっていると
「私だって具合が悪いのに💢」と思うことがときどきあります。
家の中でも外でも、自分の「痛い」「しんどい」は言い出しづらく、
訴えたところで担当している仕事が軽減できるわけでなし。
訴えたところで家族からのケアも期待できないし。
被介護者のケアを優先的に行わなければなりません。
たしかに体は痛く、しんどいですが、
もっともやっかいなのは、見えないところの自分のこころの問題です。
ノーケア・ノーフォローが、自分のこころを静かにむしばみます。
まさかしんどい気持ちが、
膝痛を招いたりはしていませんよね、おまいさん…。

 

自分の体もこころも大事。
後回しにせず、必要なら治療をちゃんと受け、しっかりケアして、
せめて自分は、自分のしんどいのを受け止めて、いたわってあげないと。
自分の中の小さい子がすねてしまわないように。