認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

MRIはテクノなの!?

月曜日の夕方、日課のAlexa呼びかけ。
「真夏の暑さ!」らしいです。知ってる、TVのニュースで言ってました。
「デパートのうまいもの市が最終日だから
明日のぞいてバイバイしてくる」と母。
金曜日に行って「つまらなかった。もう行かない」と言い
大判のチラシにホイホイされて日曜日にまた出かけ、
結局火曜日は三度目の「うまいもの市」です。
「もう行かないって言ってたじゃないですか、母さん」
と一応突っ込みましたが、馬耳東風。
まあいい。
好きに出かけて、買い物して、帰ってこられる。
そのうえ、散らしてもきっとヘルパーさんが片付けてくださるのです。
ええじゃないか、ええじゃないか。


本日もごきげん。よき。

一方、月曜朝は、一連の、夫の肺がん検査の最終日でした。
「これ、うちの病院でいちばん予約が取りにくいんです」
と医師に言われていた脳のMRI
私は熟睡することがあるほど脳のMRIは楽勝なので
夫の受検にもまったく不安はありませんでした。

30分弱で早々に検査を終えて
「いやー、テクノミュージックみたいですごかったわー」と出てきた夫。
わからいでもありません。
「『カンカンカンカン』、次3度(高くなって)で『カンカンカンカン』。
次、5度行くかなと思ったら行かないんだな」
行くかい!
「ベース音がドッドッドッドッと入ってキマりそうな音だよね。
ドイツのクラフトワークみたいだった」
…😑 なかなか斬新な感想でした。

検査時間がめっちゃ早かったので、脳転移はまずないと踏みました。多分ね。

クラフトワーク、なにそれ、と聞いたらアルバム見せてくれました。ちなみに帰宅直後に聞いていたのはマイルスの『ビッチェズ・ブリュー』(Bitches Brew)でした。

「脳のMRIってどんなふうに映るんだろう。
いま自分がヴァン・モリソンが欲しいとか、
ライ・クーダーとかスティーリー・ダンが欲しいとか、
そういうのわかっちゃうのかな、恥ずかしいな。
いやいや、わかんないよねぇ!」
リズムに気持ちを揺らして、あれこれ思いを巡らせているうちに
検査は終わってしまったそうです。

ガイキチ。
とは思いましたが、そういえば私も以前
透視能力があるという方に会うときに
「自分の頭の中にあるのをのぞかれたくないな、
どうやったら煙幕張れるのかな」と真剣に思ったことがあるので
感覚がちょっぴり似ているところがあるのかもしれません。

MRIは、私自身は暢気に受けられる検査という認識ですが
閉所恐怖症の方は「ものすごく苦痛」とおっしゃる方も。
また、磁場の影響で酔ったようになる方もいらっしゃると聞きました。
からだの感応も人それぞれです。
そういえば、私はMRI自体は平気ですが、
造影剤を注射すると焼け付くように熱いことにはじめは驚きました。
夫はまったくそんなことはなかったそうです。

 

母がおなかのMRIを受けたときに
補聴器をつけたまま入ってしまい、
十数万円の補聴器をダメにしたことがありました。
金属を入れてはダメといわれて一旦はずしたのに
「マイクで指示します」と言われたので
慌てて再度つけてしまったと思われます。
聞こえの不安だったんだろうな(T^T)

補聴器はダメになりましたが
下手をすると億単位のMRIの機材を壊さずにすんでよかったと
心底安堵しました。
この件は、診察の立ち会いをしていた私が、上手にフォローすべきだったことで、反省しています。言い訳すると、当時は母の認知症がそんなに進んでいるとは思わなかったのです。

【過去記事です】

おかげさまで夫の検査はこれで終了。あとは神様にお任せです。
もしも始まったらめっちゃしんどいでしょうから
検査が出るまでの二十日間はめっちゃ暢気に陽気に過ごしてやる!!
と思っているところです。
だってハラハラしてるだけとか、ちょっと悔しいから。