認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

「ケンカじゃない。レクレーションだ」_認知症母

火曜日夕方、帰京しました。

雨降りで霧がかっているし。でも、おかげさまで、前回よりも母は元気です。見送ってもらえること、感謝です。

昼食はいつもの、実家県空港レストランで。
ひんやりしていたので温かいのを食べたいとも思いましたが。時間優先で! このセット(たしか「ぶっかけ」)は出すの早いし、早く食べられるし。天ぷら揚げたてでおいしいのです。1000円。


隣の席にお越しになった70歳くらいのご婦人。
この店には不慣れなふう、というか、
外食自体に不慣れでいらっしゃる感じ。
独断と偏見で恐縮ですが、私のアンテナが立ち、
ややMCI(軽度認知障害)気味かもと思いました。

置いてあるメニューを見ずに
アテンドしてきた店員さんに小さな声で「おうどんはありますか?」
あります。郷土料理の店で、何種類かおいしいうどんがあるのです。
しかし店員さんは、「メニューをごらんください」とおっしゃるでもなく
「ありますよ。あたたかいおうどん、つめたいおうどん、いろいろございます」
とおっしゃいました。
高齢ご婦人、ちいさな声で「おうどんが食べたいです。あたたかいおうどんがいい」
「わかりました。すうどんでいいですか?」
ご婦人は安堵したように小さくうなずいて、ニッコリ席に着かれました。

臨機応変な対応の店員さんが、素晴らしいと思いました。
ちなみに、この店「すうどん」はメニューには載っていなかったように思います。
天ぷら系とか、こってりしたトッピングおうどんが多くて。

ベストな対応かどうかはわかりませんし、
ゆっくり言葉を尽くしたら、さらにご婦人の好みに合わせたものを
選べたのかもしれません。
でも、アウェーで困っていらっしゃったご婦人が、ホッとされたようだったので
店員さんあっぱれと思ったのです。
寒かったので「あたたかいおうどん」がきっといちばんのご所望だと推察します。
もしもうちの母がこの状況だったとしたら、そして私がこれを見ていたら、
店員さんの手を取ってお礼を言ったことでしょう。家族として。


ところで、帰京前夜、母が私に、
「いろいろありがとう。また来なさいね」と言いました。
いろいろ酷いことも言ったのに、やさしい言葉をかけてくれたのがうれしくて、
「うん、またケンカしに来ますよ」と応えたら
「あれはケンカじゃないよ」と母。
あれ!? 覚えているのか???
「え? ケンカじゃないなら、なんなんですか?」
「あれは、ケンカじゃなくて、レク。
ただのレクよ!」

レクレーションだったのか!!!
そりゃいいわ!!!!!


すごいな、いろいろ覚えていたし、
私の想像をはるかに超えて、気にしてくれていたのかもしれません。
…しらんけど。

 

でも「レク」と言われて救われました。
母のほうが上手でした。
言えなかったけど、母さんごめん。
曇り空の上だって青空ヤッホー。


いつもの遠距離介護が戻りました。夕方母に「お弁当来たよ」と呼びかけたら、私が今朝帰京したことはまったく記憶にありませんでした。まあいい。ぜんぜんいい。