認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

出張ヘアカット、「ビューティヘルパー」さんがやってきた

ひなまつりの翌朝いちばんに、おひなさまを仕舞いました。
そして今回の最大級タスクがやってきました(まだあった!)。
「ビューティヘルパー」に母のヘアカットをお願いする。

つまり、出張ヘアカット。出前美容師さんです。
母が最後に美容室に行ったのは
30年か40年前になるのではないでしょうか。
「もったいない」と、節約のために行かなかったのです。
髪は自分で切って、染めて、していました。
長年自分でしてきた母は、もう、美容室の敷居は高すぎてまたげないのです。
しかも、多動で認知症でクセツヨ母をあたたかく迎えてくださる、高齢者にやさしいヘアサロンを見つけることは容易にはできません。このまちは私にはアウェイですし。

 

母は視力低下で、すでに鏡に映った自分も見えませんから
髪を上手に切れなくなっていました。
「カンで切れるからいい💢」と母は言いますが、切れてなーい!
娘は、母の前髪が目にかかっているのがとても気になります。
目を痒がる原因のひとつになっているからです。
しかし、私が切ろうとしても、信頼されず全否定。
悩んでケアマネさんに相談したところ
「ビューティヘルパー」さんを派遣してくださることになったのでした。

 

お越しになる直前、
「髪なんて切ってもらわず結構! イヤなのよ💢」
と、最大不穏だった母。
「お母さんはいいから、フクがやってもらいなさい!」

んなことあるかーーーーい!!

これから初対面となるビューティヘルパーさんに申し訳なく
とりあえず、お越しになって、ご挨拶してすぐに
さっとメモを渡しながら、「左耳だけ少し聞こえます」と伝えました。


めっちゃ走り書きですみません。


「大丈夫です」と、笑顔で、きっぱりおっしゃったのが心強かった…。

母と初対面の挨拶をした段階で
ふわっと温かいエネルギーで母をくるんでくださって
母は瞬間に緩んだのでした。
まるで手品みたい。プロの技、すごいよぅ。絶妙な声かけと讃え方!!

 
寝室横の、日の当たる縁側で作業をしていただきました。
母はすっかりごきげんで
「♬春は 早うから 川辺のアシに
カニが店出し 床屋でござる
チョッキン チョッキン チョッキンナ♬」

ごきげんぶりがわかりやすすぎるw
リフレイン&ほかの歌も歌いまくりで、
スタイリストさんに申し訳なかったです。
でも、ごきげん、ばんざい\(^o^)/

 

「さすがプロにやってもらうと違うわね。
軽くなった。うれしいな」

…どちら様ですか!?w


ビューティヘルパーさんを見送り、その流れで入浴してもらいました。
せっかくセットしていただいたのにごめんなさい。入浴優先…💦

「また2カ月くらいしたらやってもらおう」と母。
もちろんですよ、母さん!
世界がまた少し広がってヨカッタですね。

出前床屋 

チョキチョキチョキ 
パサパサパサ
出前床屋の腕前は
仕上がりを見て100点とこや

ありがとうさん


カットが2200円、交通費が500円、計2700円でした。
次回帰省時も必ずお願いすると思います。