認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

玄関先の段差にレンタル手すりを設置


「いらない。手すりなんか、絶対にいらない」と怒りに燃える母です(手すりを設置直後)。セコムさんのシールもつきました♪


帰省2日目。ありがたいことに設備関係の作業が
一日に集結しました。
朝9時からセコムさんの設置工事が2時間。


横になる母の背後で黙々と作業してくださる作業員さん。

母は横になっている時間が多かったのですが、気になって打合せの場にやってきて、面識のあるセコム担当者さんに向かって「市役所の人ですか?」を繰り返していました。セコムさんには申し訳なかったです。そんな母が、冷えたオロナミンCを皆さんに持ってきてくださったのはグッジョブでした。おかげさまで非常にスムーズに、セコムさんのサービス提供が開始しました。

15時頃に、お世話になっている工務店さんが、
水の出しっぱなし問題の解消のため、水回りを下見に来てくださいました。
母にとって使いやすいものを、できるだけ価格は抑えてできることは?と、相談しています。
ですがどうやら水栓はナスステンレス製で、後付けで適合するものが見つかるのかどうか、少々ややこしい話になりそうです。ケアマネさんに尋ねると、高齢者向け住宅改修費用の残りがあと3万円少しあるらしく、それを回して良きに計らっていただけないものかを相談中です。

 

16時に福祉用具屋さんが玄関の段差用の手すりをお持ちに。
手早くセットしてくださいました。
まずケアマネさんに連絡し、「室内の余っている『たっちあっぷ』を使うのは、雨で濡れた場合に足を滑らせないかなど、気がかりがある。外用のものなどを新たにレンタルするなど、一度福祉用具屋さんにみていただいたほうがいい」と手配してくださり、福祉用具屋さんが今日の越しになりました。
福祉用具屋さんがまた仕事ができる方で「実はもうもって来ちゃいました。つけてみましょうか」と、ささっと設置。母はまだ納得していない旨を伝えると「いつでも外せる、今はお試し期間ということで設置する作戦でいきませんか」と提案してもらいました。さすが百戦錬磨!!!


不機嫌な母を激写。ちなみにレンタル料月1000円(介護保険対応,1割負担)。工務店さんとも相談して、本格的に設置するのは難しい場所なので、レンタルが最善のような気もしています。

気になって作業現場をのぞきこもうとする母に
「どうぞどうぞ、すぐ終わりますから見ていってください。
気になりますよね」と快く応じてくださる。
「手すりなんかいらない」と不穏になる母を、
「意見をしっかり持てるのはすばらしいことです」とか、
「試してもらっておいやなら、すぐに外しに来ますから安心してください」とか、
「私はコンビニまで往復するし元気なのよ」と訴える母に
「この坂を上り下りしてコンビニ行くのはお元気ですね。それなら安心」とか、
「白虎隊」の歌を歌い出す母に(母は、とにかくどなたにも歌ってしまいます…)
「◎△さんの歌のリズムがいいから仕事がはかどります」とか
またもやここにも神がいて驚きました。
すっかり気を良くした母。お見送りの際は
ボトル入りの飲み物(大丈夫、未開封)をお渡しし、
盛大に手を振って車をお見送りしていました。

外付けの手すりは、高さの調整もバッチリで、これはすぐ馴染むはずです。
ですが、母はまだ「いらない」の一点張りで、プンスカしています。
…まあいい。


そのあと一人で散歩に出た母の帰宅時の様子を
カメラで見守っていましたら。

 

めっちゃ使っていました。
しめしめ。

 

今後は周りからも応援してもらおうと思います。
今まで実家に手すりを設置したとき
すべて母は「そんなものいらない」とプンスカ怒り
ほぼすぐ後には、それなしには暮らせないくらい頼るようになり
「手すりをつけておいて本当によかった」となります。
母、ちゃっかりさん…。

まあいい。

【過去記事です。住宅改修で手すりをつけたのは2019年。実施から5年経ちました】