よく唱歌の歌詞と楽譜がまとめてある本が
実家ダイニングテーブルの上に置いてあります。
てっきり、保育所の子どもたちに歌ってあげるためかなと思っていたら
自分で歌うために置いているということに初めて気がつきました。
母について、まだまだ知らないことが多い娘です。
母は若い時から歌うことが大好き。
ママさんコーラスもしていましたし、
私が小2や小3の頃は、日曜の朝は
音楽の教科書に載っている歌を
片っ端から母娘で歌ったものです。
アカペラ、無伴奏!そのうち、私が笛やハモニカ吹く流れですが。
父の運転する車に乗ると
カーステレオから流れる演歌に合わせて、歌う、歌う。
もちろんテレビの歌番組から流れてくる音楽に合わせても
歌いまくります(今もですが)。
私の成長過程で、うちでテレビで歌番組がついているときに、
静かに視聴するということはほぼありませんでしたから
それが普通だとずっと思っていました。
最近は、朝ドラ「エール」で流れる昭和歌謡も、ノリノリで一緒に歌います。
そう。我が家のリビングは歌声喫茶。
昨日は、私の作る昼食を待つ間
母は、ひとりごきげんさんで歌っていました。
『金糸雀(かなりや)』
♪歌を忘れたカナリヤは~♪のびやかなメロディと裏腹な
シュールな歌詞で聞き入ってしまいました。
『幸せなら手をたたこう』
上の写真。手をたたいています。
『浜千鳥』
母はたいていこの歌を泣きながら歌います。
『茶摘み』
…もっともっと歌っていました。
途中から「これ難しいんだよなぁ」とブツブツ言いながら
『川の流れのように』と、歌謡曲にシフト。
…あの本、唱歌が載っているだけじゃないんだな。
『幸せなら手をたたこう』は、
もちろん手を叩き(上写真)、肩を叩き(下写真)、
足を踏み鳴らして絶好調です。
もしや、これってセルフデイサービスじゃないか⁉️
母の歌声をBGMに、
私は黙々と昼食の支度をしていましたが
一緒に踊るとか、歌うとか、
何かリアクションしてあげたほうがよかったのか!?
と、あとから気がついても後の祭りでした。
ところで母は音痴になりました。
加齢と共に音痴になることについて
ググっても理由がわからず、
聞こえの問題? 脳の問題? と思いを巡らせています。
伴奏を用意したらもっと歌いやすくなるのかしら。
音痴で私は全然構いませんが
(私にはシュールで哲学的。修行的な場にはなります)
気持ちよ~く母が歌えることがいちばん。
母のごきげんさんを増幅する手立てを考えています。
毎日ごきげんで過ごすことこそ、もっとも重要課題ですから。