認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

送り火。来年のうちのお盆はどうなるか

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8月15日の夜に、母が仏壇からお盆のお供えを下げてきました。
「え? もう下げんの? お送りは16日では?
今夜もご先祖のみなさん、泊まらはるで?」と思いましたが、
もちろん口にはしません。


夕食の片付けをしていると、寄ってきて
「2丁目のご夫婦が、今日門の前で送り火を焚いていらっしゃった。
風情があるわよねぇ」
と、感極まり、涙ぐむ母。母は、感動しやすいたちです。
送り火と言えば、京都の五山の送り火はきれいだった。
日本って美しい…(感動マックス)」
母が感極まると、こちらは反比例するように醒めていきます。
…持ち場に戻る感じでしょうか。

私「じゃ、来年はうちも迎え火と送り火、焚いてみる?」
いやよ、火を焚くなんて危ないからなんだそれ!
私「おがらをくべるんだからうんと小さいでしょうよ。大丈夫だよ」


さて、来年、うちのお盆はどうなっていることやら。
ゆるいことですみません。
核家族で全国を引越続けた結果が、こうした緩さをもたらしたと思います。
日本の風習を崩してしまっているのかもな。民俗学的にも役立たない…。
ちょっと外来種的なのか。まあいい。


私の幼少の頃から、我が家では精霊馬を作って飾る習慣もなければ、
迎え火も送り火も焚きませんでした。
「昔も今も、お盆に何をするか、母はよく知らないのだと思います」と
過去記事で書きましたが

【その過去記事 8/14】

 知らないのはもっともだということに、さきほど気がつきました。
母さんごめん。私の誤解でした。


うちは浄土真宗
真宗はお盆に先祖をお迎えするということを行わないらしいです。
検索したらそうでした。
母の「え、毎日会ってんだからいいじゃん」が、
教義にやや近いような気もします(少し違うけど)。
育ちも嫁ぎ先も真宗なら、そりゃ知らないよね。やらないんだもの。

濡れ衣着せたかもしれない。ごめんね、母さん。

そんなわけで、送り火を焚くわけでもないのですが
16日は盆の送り。今年もよいお盆を過ごさせていただきました。
私の中では、お盆はすっかり、
戻られたご先祖のみなさんをおもてなしするものになっています。
嫁ぎ先は浄土宗です。