高齢ADHD母の遠距離介護記録

89歳独居の母は要介護1。高齢者のADHDと。東京~九州で、遠距離介護しています。私1965生。介護しながら母娘関係をおさらい、修復しています。

アルコールアレルギーの実情

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「新型コロナで世の中消毒消毒と言われているけど、フクさんつらいんじゃないの?
大丈夫? ノンアルコールのいい消毒薬を見つけたから情報をお知らせします」

SNSのダイレクトメールでこんなメッセージをいただいて
胸も目頭も熱くなりました。

この方はお酒が大好きな方ですが、アルコールアレルギーの私のことを気遣ってくださいます。
逆の立場なら私はこんなふうに、立場の異なるマイノリティを自然に気遣えるでしょうか。
彼女のように振る舞えたらいいなと思いました。


私が最も長く付き合っているアレルギーが、アルコールアレルギーです。
肌に触れても、飲むなど体の中に入れても、
定量(ビールで100cc)を過ぎると湿疹が出るので
小6で「アレルギー」と認識するようになりました。
大人になるまで同様のアレルギーを持つ人が周囲にいなかったこともあり、
長く孤独でした。
長いつきあいですが、今もわりと持て余し気味で、まだ苦労することも多いです。

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【アルコールアレルギーの反応を起こすレアなもの】


アルコール全般、もちろんお酒は全部だめ。
奈良漬けなど、もちろんだめ。
ケーキなどの洋菓子には要注意。ティラミスなどはほぼ無理。
自然、ケーキ系洋菓子は避ける傾向にあります。
高級チョコレートも無理なもの多し。
煮きっていない酒やみりんに反応するのか、天つゆやめんつゆで力が抜けたり、
コンビニ等のサラダ(野菜か調理用具へのアルコールスプレーか)で酔っ払ったり、
アルコール含有の醤油でも、クラクラに酔っ払ってしんどいことになります。
なにか確定できないまま、外でのランチ後に力が抜けてしまったり、
眠気に襲われてダメダメになることがあります。
時折、安全なマイ醤油やマイ塩を持ち歩きます。

旅先で口にした洗口剤で火を噴きそうになったこともあります。

アルコールには分類されませんが、ステビアなどの甘味料は
アルコールと同様な反応があり、酔うので、できるだけ避けています。

前述したとおり、ビールの場合は100cc程度が、私の体内の飽和量(たぶん)。
それを超えると、胃のあたりに発疹します。
その後約ひと月かけて、発疹が全身に広がっていきます。
最後の最後に残るのは唇と指先。しょぼーんという感じです。
私に飲ませた相手が、そんなこと思い出せもしない頃
私だけが分解できなアルコールで、痒~い思いを続けています。

ブツブツ推移をまとめてみました。

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というのも、二十代は、まだ周りにお酒を飲ませたがる人がいて
「アルコールアレルギーです」と言っても通用しないことが多かったのです。
まあ、レアなのでしょうがないし、マイノリティには厳しい時代でした。
二度と無理強いされないためにコップ1杯程度のビールを飲み、
その後あらわれたきつい湿疹を見せると、
以降は二度と無理強いされることはなくなりました。
そういう方法でしか自分を守れなかったというか。


アレルギーがあってもなくても、
飲みたくない人は飲まずにいられる世界で暮らしたいです。
カキと違って、1ミリもお酒を好きだと思ったことはなく、
本心を言えばお酒のない世界に行きたいと思うことはまだあります。

 

【アルコールを肌につけると】


小6のとき、肌につけたシャワーコロンで発疹したのが
アルコールをつけたときの最初のアレルギー反応でした。
基礎化粧品なども、アルコールを含有したものをつけると
3日目くらいにガッサガサのブッツブツになります。

アルコールのほかにも、薬剤や金属など、反応するものが多いので
「誰かさんにとってすごくよいものは、自分にとってはまったくだめなことがほとんど」と学習しました。
現在は肌には、馬油とワセリン、水以外つけません(これらはアレルギー反応がありませんでした)。

眉毛はかろうじて描きますが、それも時間の問題かもしれません。
色物は一切のせず、ノーメイクです。
金属アレルギーということもあるのでしょうが
「あんな重いものできるか!」が正直な気持ち。肌が重いのです。


ファンデーションとか、日焼け止めとかも、非常に重くつらく感じます(比喩ではありません)。
親切で塗ってもらった日焼け止めで、腫れて色素沈着を起こしたこともあります。
みんなにいいものなんて多分ないんじゃないのかな。
あとで後悔しないためには、たとえ気まずくとも「NO」と言うしかありません。

 

 

【コロナ禍でのアルコールアレルギーの苦労】


はじめに書いた彼女の心配は当たらずとも遠からずで、
コロナ禍ではわりとシビアでした。まだ当分続きますかね。

スーパーに入るとき、コロナ禍当初は全員にアルコール消毒をするのが当たり前…みたいな風潮で
「アレルギーがあるのでできない」とは言いにくい。
言っても相手に通じないこともありました。
それでも何度か言い続けたら、そこのスーパーでは強制消毒はなくなり、ホッとしました。

アルコール消毒はしませんが、もちろんこまめに石けんで手を洗うし、
お出かけから帰ったら手洗い、顔洗い、うがいを徹底しています。
家でも当然アルコール消毒はしていません。


外出自粛も緩和され、お祝い事で家族でお寿司屋さんに行ったときのこと。
やはり入口で「(アルコール)消毒をしてください」と言われたので
「アレルギーがあるのですみません」とお断りしました。
店「アルコールアレルギーですか?」
私「そうです」
店「なにか代わりの消毒できるものお持ちですか!?」
えっ? えっ? ウェットティッシュは非アルコールのを持っているけど、消毒薬じゃないし…と思っていたら
店「当店のはアルコール消毒ではありませんのでどうぞ」と押してくるのに負けて非常に残念な気持ちで薬剤を使いました。
次亜塩素酸ナトリウムでも十分いやだわ!(知らんけど)正しく成分言ってくれ!
というより、食事に来ているんだから、石けんで手を洗ったらそれで済むのでは?
と、悶々としていたら、席にさきほどの店員さんが平身低頭で現れ
「すみません、お客様、さきほどの薬剤にはアルコールが入っておりました」
と詫びを入れられました。残念この上ないできごとでした。
それで後日、深刻に体調不良になる場合もあるんだぞ!?💢


本当は、コロナ禍に始まったことではなく
仕事関係で消毒しなければならない場所に行くときなど、ずっとつらかったのです。
こちらの事情を察してくださる状況にはないときは
仕方がないのでやるフリをするか、薬剤をつけたあとですぐに拭き取るか。
でも食堂などのバックヤードは致し方ありません。
なぜアルコール以外の消毒の選択肢がないのか
そんなにアルコールアレルギーはマイノリティなのかと思い知りました。
※今ならば、我慢せず、「アレルギーなのでキツいのだ」と伝えることが
 後輩のアルコールアレルギーの人を救うことになるのだとわかります。
 そのためにも、もうできるだけ我慢しないからね。声を上げていくからねと静かに誓う日々です。

 

【入院したら、完璧な対応をする世界があった】


自分で思うほど、アルコールアレルギーはマイノリティではないのだと思ったのは
病院に入院したとき。
ヘッドボードの上にかなり目立つ「禁アルコール」札を取り付けてもらえました。
看護師のみなさんも手慣れたもの。
注射や術前術後の消毒、手術中も、完全にアルコールを避けてもらえ、安心感がありました。
今も受診して、採血や注射の際の消毒は、非アルコールでお願いしています。
「はいはーい」と、病院側はいつでも手慣れた対応です。

 

【この件で、言われてイヤな言葉】


コロナ禍ではさすがにありませんが、
飲みに行ってウーロン茶でうだうだ話しているのは好きです。飲めないけど。
ありがたいことに周りにも、私の個性をおおらかに受け止めてくださる方が多いです。


そんな中、言われてイヤな言葉。
「お酒が飲めないの!? 人生ソンしてるね」
目が見えない人、歩けない人、何か肉体的能力を失った人に向かって、
キミは同じ言葉を言うのかな? まあいい。
キミがキッチンにお湯を流すたびに、
ステンレスの流しが大きな音でペッコンと言って、ちょっと憂鬱になり続けますように。

「つきあい悪いね」
悪いよ。だからなに?

「しらける」「酒飲みの気持ちがわからない」
わかりたくもないわ。


幸いにも、私の周りの酒飲みたちは
私が全く飲まないことをごく自然に受け入れて、
ウーロン茶だけ飲む私を前に、ひとり楽しくお酒を召し上がります。
しあわせなことだなと思います。


と同時に、もしもアルコールアレルギーの方がいらっしゃったら
さりげなく個性として受け入れていただけたらと思います。

 

そしてアルコールアレルギーの方々。
きついことは我慢せずに、言葉にしましょうね。
私たちが頑張って言う「NO」が、きっと後輩たちを少し生きやすくしますから。


このアレルギーについては、私が子どもの頃からのつきあいで
母も今も覚えてくれています。
私に対してあからさまにお酒が勧められることはまずありません。
本人が好きでないのもありがたいです。
もし好きなら難しかったでしょうね。