認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

出がけ、短期記憶の混乱ぶりが新たに露呈

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「それじゃあねぇ!」に慣れることはないのかもしれませんね。この先もずっと(風景に溶け込んで母がにじんでおります)。

多動の母は落ち着きがありません。
超がつくほどイラチ(せっかち)です。
どうやらそこに、時間の感覚があやふやな危機感がのっかって
出発前はたいへん騒々しいことになります。


駅に向かうバスは9時52分発で、うちからバス停までは30秒。
それでも30分前から母のそわそわが始まります。
10分前には「もう出かけたほうがいい!」となって
バス停に見送りに来てくれると
「まだ?」「まだ?」「いつも5分くらい遅れるのよ」とのべつ幕なく突っ込みます。
たいへんだな、おい。


こちらも学習しますので、
バスの時間を少しだけ後ろ倒しにして伝える…9時52分なら「10時」と伝えるなど
こざかしく対応しています。
がっ。


今日の母はなぜかものすごくのんびりしています。
9時30分になってもものすごくのんびり新聞に落書きしています。
ちょっと心配になって「私、もうすぐ東京に帰りますからね」と言ったら
「知ってる。バスは11時でしょ?」と母。
私「チガーウ、9時52分」
母「えっ、たいへん、もう出ないと!!」
私「いやいや、大丈夫、まだ20分あるから」


最終の片付けやら、ゴミまとめでバタバタしていて
よっしゃあ、バスの時間5分前、そろそろ出よっかなと思い、
母に「出かけるね。お世話になりました」と声をかけたら
「え? 11時のバスでしょ!?」
まさかの後倒し!?


母の、新たな短期記憶の混乱を目の当たりにしました。
まあ、こんな形ですが、状況を把握できたのはとてもよかったです。


14時20分、羽田空港に到着してから電話したら
「さびしか~~」と、電話の向こうで半泣きの母。
「でもよかもん。1か月また頑張るからねっ」
「そだよ、せっかくのシングルライフを楽しまんと!」と、やり取りしたことでした。
母はいつもの調子で
「そうよ、人生は一度きり、なんでも思いきり楽しまなくちゃ…」
と、スポットライト浴びてる風になってきたのでよかったです。
その意気です。母さん、がんばれ。


さあさあ、母娘の、次のクールの始まりです。

あんなに、「せっかちなのイヤだな」と思っていたのに
それがなくなったとたんに猛烈に寂しくなってしまいました。
勝手すぎるだろう、おれ。
まあいい。線路は続くよどこまでも、だ。旅を楽しもうじゃないの。

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滑走路の向こうは東京だぞ!(ええと、たしか旋回するんだっけ?)