コンタクトレンズが外れたときは、鏡なしでも入れられますが
アゴが外れたときは、鏡がないとちょっとやりにくさを感じます。
歯の噛みしめがよくないとわかった今だからわかることです。
ぎゅっと噛みしめ始めて、2年後にフィステル発症。
さらに2年後(噛みしめ4年後)、顎関節症を発症するようになりました。
というわけで、顎関節症歴35年。
顎関節症という方は周りにも多いです。
発症年齢は20~30代と、50代の、二峰性を示すのだそうです。
女性のほうが多く、男性の2~4倍。
最近では高齢者の顎関節症も見られるようになっているとか。
改善にはセルフケアがポイントになってきます。
いや、たぶんもうそれしかない。
以下2つのサイト、役に立つのではと思います。
日本歯科医師会サイト。家庭療法が詳しく、わかりやすい!
日本顎関節学会サイト。病院リストもあります。
歯科受診て、口を開ける時間が長いので、私はよくアゴが外れます。
以前、メタルフリー治療でお世話になっていた歯科医先生は、
外れたアゴを入れるのがとてもお上手で
「あうーっ」と私がうめいた瞬間に、ひょいと入れてくださっていました。
もう、プロ中のプロ!!
1回の治療で10回以上は軽くアゴが外れちゃうので、先生に
「フクさんほど外れる人は初めてです」と笑われました。同時に
「右側だけ残っている親知らずを抜歯すると、少し外れにくくなると思いますよ」と言われ、
親知らずを抜歯したら、本当にそれからアゴがはずれる頻度が激減しました。
親知らずと顎関節症の関係を聞いたことはありましたが
歯の左右バランスも大切なんですね。
2017年4月。歯のメタルフリー治療の際に、残しておいた健康な親知らずを抜歯。1本でも歯を多く…と考えてくださった20年前の先生は正しかったとも思います。でもこんなにアゴに関係するなんて驚きでした! 抜歯した歯を持って帰りたいといったら、こんな可愛いケースに入れてくれました。
ちなみに今は、1~5番くらいの治療で口を開けるのは、アゴは外れずにすみます(口を開ける時間の長さにもよりますが)。
それより奥の歯は、ちょっとあけただけでも即外れます。
今お世話になっている歯科医先生は、外れたアゴを入れることができません。
「恐い」とおっしゃって及び腰になるので、自分で入れるのがマスト。
歯科助手のみなさんも引き気味で、私は孤独ですw。
また、余計に焦るため整復に少し時間がかかってしまいます。
さかのぼって、35年前の顎関節症なりはじめ。それもある日突然でした。
ものを食べるときに、アゴの開閉にひっかかるような感覚があり、
ひと噛みごとに顎関節がガキンと音がするようになりました。痛みもある。
アゴの痛みで、噛むことがつらくなり、食事で口を開けるのも苦痛に。
あくびをしたらアゴが戻らないなどもありました。
やはり当時貧乏学生で病院なんて行けません。
友人から「それ顎関節症だよ」と聞いて、「そうなの!」と
とにかくアゴの負担を軽減することだけ考えて行動し、しのぎました。
やわらかいものを食べるとか、そっと噛むとか、噛み方に注意するとか、
顎関節の音が出ないような、顎関節に負担にならない食べ方を心がけました。
いえ、今もいつでもアゴの負担にならない食事を心がけ続けています。
かたい食べ物はできるだけ避けて。歯のことで、食べられないものも多いのです。
あとはつらくなったら
顎関節から舌の付け根などのイメージでTDEを自分で流して。
最近は、アゴがつらいのか、歯がつらいのか、もはやよくわからなくなってきました。
できればふわふわ、にゅるにゅる、ちゅるちゅるとか、やわらかいものだけいただきたい…。
89歳母よりもずっと軟弱なお口です、わたし。
それでも、このお口で生きていく。
どんなに軟弱でも、ごきげんならばそれでよいのです。
でも、ごきげんじゃなくちゃ、なにをするにもつらくなる。
うっかり人にキツく接してしまうかもしれないし。
顎関節症のセルフケアは大事です。
ホント、もう、それしかないっ。
【過去記事】上下歯を噛みしめてはいけない。