認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

シン・歯医者さんでの治療がスタート

夫の入院中に、新しい歯医者さんで自分の初診を済ませました。
以前より遠くはなりますがなんのその。

【2週間前の過去記事です。顎が外れて歯医者さんを飛び出し、新しく紹介していただくまで】

 新しい歯医者さんは、専門病院らしく、
一般の歯医者さんとは少し異なるたたずまいです。
予約のみの扱いで、看板も見分けがつかないほど。
ロビーが広くて、子どもをあやすふうなおもちゃや本がたくさんありました。
いちばんの驚きは診察で、
歯科恐怖症をちゃんと理解してくださることに感動しました。
わたしの、恐怖感を、理解してくれる歯医者さんがいるのね!
いると思っていいのね!!

「クリーニングは我慢できますか?」
そのレベルから話をしていただけます。
「全然ムリです、笑気ガス希望です」w

 

「通常の麻酔が全然効かないことが多く、
神経抜くなど、大きな治療の際は静脈麻酔でないともうだめです」
「わかりました。つらい治療は静脈麻酔希望ということで、
準備をしっかりしてやっていきましょう」
夢のようです。
…ここでならきっと、治療途中で逃げ出さずにすみそうです。

 

気になるご予算は。
WEB広告を出している無痛治療、静脈麻酔を掲げる歯医者さんは目が飛び出るほどの価格のところが多いです。ちなみに、以前の歯科医は静脈麻酔が3万円、笑気ガスの扱いはありませんでした。
新しい歯医者さんで、こわごわ予算を伺ったら、たいへん良心的な価格でした(静脈内鎮静法は1万円以内)。笑気ガスはさらにその半分以下のよう。もしかすると保険治療適用なのかもしれません😭

 

今回も、診察で口を開けるたびに、
私の顎ははずれて戻らなくなりましたが、
顎関節治療担当先生に教えていただたいた通り、
落ち着いて都度自分でひょいと戻すと、新しい先生に褒められました。
はずれっぷりと戻し方が珍しいようで、
歯科衛生士さんたちも集まってご覧になっていました。

「じゃあ、外れた顎はご自身で戻せますね」
「はい、静かに、落ち着いてやれば自分でできます」
そう。パニックにさえならなければきっと大丈夫。
整復方法を仕込んでくださった顎先生には感謝しかありません。

ようやく出会いたかった歯医者さんに、出会えたのかもしれません。
歯を削ったり、神経を抜くなどの治療のたびに、激痛を味わったり、
クリーニングのたびに寿命が縮まるような恐怖感を味わったり、
もう死ぬ思いをして歯科治療を受けずにすむのかと思うと
その日の夜は泥のように眠ることができたのでした。

はぁ、しあわせです。

*歯科の静脈内鎮静法や笑気ガス鎮静法には禁忌もデメリットもあります。ご存知の通り、麻酔には危険が伴うこともあります。担当医とよくご相談なさってください。