あるクリスマス近くのこと。私は4歳くらいで、
近所の子どもたちが集まって遊んでいるとき、圧倒的に私が年下でした。
何かの拍子に、私が「サンタクロースはいるよ」と言ったら
「え? フクちゃんバカじゃない!?
サンタクロースがいるんだって!」
と年上のお姉ちゃんたちに嗤われたことがありました。
だだだだだって、うちにはいつも来るのに!?
泣いてうちに帰り、ことの次第を母に話したら
母がすっくと立ち上がり、新聞片手に、
まだ表で遊んでいた子どもたちのところに出かけて行きました。
「みんな、おいでーっ。
ほら、サンタクロースが活躍していることが
新聞にも出てるわよ。
サンタさんはちゃんといるからね、大丈夫よ」
近所の子どもたちは口々に、
「へえ、ホントだ、サンタクロースってホントにいたんだね」
と神妙な顔つきでその記事を見ていました。
遠くからそれを見て、どんなにうれしかったことでしょう。
思い出すたび、母さんありがとうという気持ちになります。
ひと足早く、23日到着で、母に小さなクリスマスプレゼントを贈りました。
無事着いたそうで、気に入ってくれた模様。ヨカッタです。
割烹着好きの母に、久留米織の前開き割烹着。スモックみたいに着られます。
冬は暖かなんですよね、割烹着。
自分のところには、丸亀市の骨付鳥の一鶴(いっかく)さんから
クリスマス用チキンが届きました。
母ひとりで食べるのは温めるのが難しいかと、結局贈らなかったのですが
フタを開けるとクリスマスカードがあまりに可愛くて
しまった、やっぱり母にも贈ってあげたらよかった
と後悔しました。
だって箱を開けたときの高揚感がたまりません。
来年は四の五の言わずに贈ったげよう。
てか、来年はクリスマスのお祝い、母ともしたいな。