認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

お日様のリズムで暮らす高齢母

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物心つくのと同時に「スイミンブソク」の言葉に
毎日さらされていました。
「スイミンブソク」、それは母をフキゲンにするとても悪いもの。

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昔から母は寝不足に極端に弱く、夜ごと子どもに訴えていました。
毎夜9時を過ぎるとだんだん機嫌が悪くなり、
10時になると眉間にカッとシワが入って、
夜ごとフキゲンマックス。
田舎で祖母に育てられた母は、お日様とともに起きて眠る生活が普通。
なのに
サラリーマンだった父の帰宅は毎晩早くても23時。下手をすると午前様。
都会の暮らしの宵っ張りはずっと苦痛だったのかもしれません。

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休みの日に、幼い私が朝早く目覚めて活動しようとすると、
「もっとちゃんと寝とかんね!」 
火がついたように叱られました。おそろしかったです。
ちなみに、休みの日は子は11時起床するくらいがもっとも喜ばれました。
母は10時までたっぷり眠り、睡眠不足を解消したかったのでしょう。


ここ数年の母は、目覚ましもなく、体のリズムで起きます。
雨戸の隙間から入る朝日で自然に目覚めるようです。
夏は7時くらいで、冬場のこの時期は8時くらいに起床。
そして夜8時には眠たがります。
昨夜は日課アレクサで夕方6時には今日はもう寝るでした。
シャバの私には、なんだか理想的に思います。


今、母は完全自分のペースで生きていて、それは快適そうに見えます。
※高齢による不都合はもちろんありますが、ちょっと置いておいて。
30年くらい前に、母にタラレバで、
「もしも実家に私が一緒に暮らしたらどう?」と聞いたことがありました。
母は「家族といえども、同じ屋根の下に暮らすのはちょっとね。
スープの冷めない距離がいいわ」と即答していました。
それを聞いて安心したものです。

今はきっと違うだろうなぁ。
たぶん、「家政婦さんほしい」と思ってはるやろうなぁ…。

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