認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

葬儀に参列して気付いた高齢母の多動

ADHD自体については20年近く前から知識はありましたが
母がそうだと気がついたのは3年くらい前。わりと最近です。
母が85歳くらいのときに、気がつきました。

それまで、母のこと、
ただ難儀なクセツヨさんだと思っていました。

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あれ? と思ったのは、母と一緒に参列したご葬儀の場でした。
告別式で、ふたり並んで腰掛けているとき、
母の体がたえず動いているのです。
「母さん、ここはじっと座っとかなきゃならないところ!」と思うのですが
手足がもぞもぞ、頭がきょろきょろ。
まるで落ち着きのない子どものよう。

ちょうど認知障害を疑い始めていた時期だったので、そのせいかとも思いましたが
「落ち着きのない子どものよう? あれ?? あれれ???」
気付くことができたのでした。
そういえば、あれもこれもそれも、なにもかも、多動を前提にすると合点がいくことばかり…。
気がつくことができて本当によかったです。

介護認定でかかりつけ医の診断は受けていて
そのときにADHDだと思うんです」とは伝えているものの
相手は内科医の先生で、そこはスルーです(でも、母にやさしく親切にしてくださり、ありがたいのです!)。
なのでADHDの診断はもらっていません。
でもADHDだと仮定して対処すると、非常にやりやすくなりました。

おそらくアルツハイマー認知障害よりも、進行の速度は緩やかだと思います。
緩やかですが、きちんと認知障害は起こしています。


母の幼い頃の話を聞いていると、
間違いなく、子どもの頃から多動さんだったと思われます。
壮年期は、ハッキリものを言う活動的な女性。
リーダー気質というか、リーダーしかできない。

高齢者となった今、多動の傾向は以前より強く出ていると思います。
でもだから、おかげで、ちょこまかよく動くし
歩くのも大好き。
歩けなくなったらひとり暮らしは卒業するそうです。

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私から見ると、こんな感じに見えます、ホント。
はしゃぐ時間が長ければ長いほどいいいなぁ、うれしいなぁ。