ADHD自体については20年近く前から知識はありましたが
母がそうだと気がついたのは3年くらい前。わりと最近です。
母が85歳くらいのときに、気がつきました。
それまで、母のこと、
ただ難儀なクセツヨさんだと思っていました。
あれ? と思ったのは、母と一緒に参列したご葬儀の場でした。
告別式で、ふたり並んで腰掛けているとき、
母の体がたえず動いているのです。
「母さん、ここはじっと座っとかなきゃならないところ!」と思うのですが
手足がもぞもぞ、頭がきょろきょろ。
まるで落ち着きのない子どものよう。
ちょうど認知障害を疑い始めていた時期だったので、そのせいかとも思いましたが
「落ち着きのない子どものよう? あれ?? あれれ???」と
気付くことができたのでした。
そういえば、あれもこれもそれも、なにもかも、多動を前提にすると合点がいくことばかり…。
気がつくことができて本当によかったです。
介護認定でかかりつけ医の診断は受けていて
そのときに「ADHDだと思うんです」とは伝えているものの
相手は内科医の先生で、そこはスルーです(でも、母にやさしく親切にしてくださり、ありがたいのです!)。
なのでADHDの診断はもらっていません。
でもADHDだと仮定して対処すると、非常にやりやすくなりました。
おそらくアルツハイマーの認知障害よりも、進行の速度は緩やかだと思います。
緩やかですが、きちんと認知障害は起こしています。
母の幼い頃の話を聞いていると、
間違いなく、子どもの頃から多動さんだったと思われます。
壮年期は、ハッキリものを言う活動的な女性。
リーダー気質というか、リーダーしかできない。
高齢者となった今、多動の傾向は以前より強く出ていると思います。
でもだから、おかげで、ちょこまかよく動くし
歩くのも大好き。
歩けなくなったらひとり暮らしは卒業するそうです。
私から見ると、こんな感じに見えます、ホント。
はしゃぐ時間が長ければ長いほどいいいなぁ、うれしいなぁ。