明日は帰省日で、今日は最終日というのに
洗面所の電球が切れ、ストックがありませんでした。ギャフン。
まちまで買いに行かなきゃです。
バスに乗って20分ほど。バスは1時間に2本くらいあります。
電球が「National」で驚きました。長いこと頑張ってくれたのね。
せっかく出かけるから、お三時に、母の好きな物を何か買ってこようと聞いてみました。
三択。どれも母の好きな物ばかりです。
「塩キャラメルのドーナツと、ポテトと、おはぎと、どれがいい? 買ってくるよ」
「…フクの好きな物でいい」
そんなこといわないでさあ…と言いかけたときに、
あれれ? もしかして、コレ、分からなくなってるのかな?
とアンテナ立ちました。
それで言い方を変えてみました。
「塩キャラメルのドーナツはさ、母さんが好きな甘塩っぱいやつね。一昨日も食べておいしいおいしいいうてたやつ」
「ああ、あれね、すごく好き。おいしいね」
「ポテトは、駅にある大学芋。母さん好きなサツマイモの甘い蜜がけ」
「ああ、あのお芋、すごくおいしいよね。ポテトがいい。ポテト買ってきて!」
よかったです。
そして「わからなくなってる」は多分ビンゴだな。
帰省最終日の夕食は。
翌朝も母が提案の内容を覚えていてくれたので(昼まで覚えてくれてました)、
予定通り、贅沢に、またまた銀のさらでした。
母は貝や白身ばかりを食べるので、私は母の食べられないものだけをいただきます。
とにかく、母が食べられるもの最優先です。
母、イクラをパクッといったあとで、「もうひとつ食べたいな」
「どうぞどうぞ、召し上がれ」という具合です。
ここは母が変わったところ。
若い頃の母は、とにかく子ども優先で食べさせてくれました。
かなり最近まで、10年くらい前までは、そうだったように思います。
子の好きな物は、ひょいとお皿にくれる母。母自身の好きな物がわからないくらい。
晩年にようやく好きな物を主張できるのですから
「ホント、その節はどうもね」な気分です。
ヒラメのえんがわも2ついきました。
「これなあに?」
「平目のえんがわですよ」
「うわあ、おいしいそう!」
3分後、全く同じ会話がリフレインします。
短期記憶はフヤフヤしているところもありますが
だから何。
十分楽しそうに暮らしています。
もう少しこんなふうに過ごせたらいいねえ。
ありがたいというか、貴い時間だなと思いました。
そうそう! 電球が100円ショップにあるのに驚きました。便利ですね!
無事取り付けて任務遂行いたしました。