認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

自分の「弱視」に唖然

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2カ月に一度の定例歯科検診に行ったその足で
いつもお世話になっているK眼科のとは別の、T眼科を受診しました。
十年ほど前に夫が白内障の手術を受けたT眼科に
私のドライアイについて、セカンドオピニオンを求めたのです。
だって痛いんだもの!


T眼科見立ては、同じくドライアイ。目に傷がついている診断です。
「従来通りK眼科の治療を続けるのが最善」とのことでした。


ちょっと「えー、こんなに痛いのに!?」と思いましたが
お世話になっているK眼科医の
「あなたは痛みを感じやすい体質なのよ」を思い出しました。


今回の受診先T眼科では
奥までしっかり調べてくださって、緑内障黄斑変性も問題ないそうです。
T眼科は緑内障の専門医でもあるので大いに安心できました。


診断の前に、医師からわりとしつこく
「左目の矯正視力が出ないのは、本当に子どもの頃からですか?」と聞かれました。
「はい。物心ついた頃から、矯正視力はほぼ出ません」
「…じゃあ大丈夫だ、最近の病気のせいではありませんね」
「え? 私の左目、なんですか?」
弱視です」
えーっ!?
状態に対して、初めて名前をもらって新鮮でした。
強度の乱視ですが、だからといって矯正しても見えませんもの。
矯正できないのが乱視だと思っていました(恥
個性だと思ってたなぁ。いや、個性には変わりありません。
この個性に名前があるとはな。弱視かぁ、そうかぁ。

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母は、「フクが乳児のときの目の手術のせいで目がおかしくなったんだ」と言っていましたが
案外生まれつきの不同視弱視だったのかもしれません。
現代では幼少時から矯正して視力を出していくようですが、
母が幼な子の片側の視力異常に気付けないのは当然です。ただでさえ見つかりにくいのだそうです。

 

ところで、T眼科の医師に、「夫がこちらで白内障手術を受けまして
改善ぶりがすごくうらやましかったものですから」とお話ししたら、
夫の名を聞かれたので伝えると
「あああ! そりゃそうです。白内障、とてもひどかったからね」
…5000件以上手術していらっしゃるのに、覚えていらっしゃるってすごい。
夫、記憶に残る患者だったのか(違。


たしかに夫の白内障はひどかったらしく、
職場の健康診断で視力検査のときに、左目に変えた瞬間に
「真っ白で何も見えません」という状態だったそうです。
40歳で手術しないと全く見えない白内障ってすごいし、
よくそんな状態でガマンしたまま日常生活送れるな。夫の我慢強さに感服します。
私ならすぐに「承服しかねる」と暴れるところです。それを伝えると
「え、そんなものかなと思っていたから」。夫、基本的に執着薄めです。


もしかすると、夫なら屁のようにしか感じない違和感を
私は「ぐふぇ~」と感じてくたばっているのかもしれません。針小棒大
K眼科医師に「痛みを感じやすい」と言われるのもわかります。
…まあね。歯科でも婦人科でも言われましたよ。
歯科では「力を抜いて」を念仏のようにささやかれ、
婦人科では「逃げるな!」と叱られ…。
内診が痛いから逃げるんでしょうがっ!と声を大にして言いたいです。

HSPですがなにかっ!?💢


反面、違和感の理由がわかっていたらわりと落ち着いていられるのです。痛みがなければ!
若い頃から、とくに明るい場所で視界にヘンテコ模様が現れますが、見ているととてもきれいなので、飽きもせず眺めているうちに、ヘンテコ模様が一定なことに気づき、ああ、眼球のキズかなにかなんだな…と思っていました。体の外側、内側に、視点の焦点をスイッチするのは面白いです。ところがこれも「飛蚊症」と呼ぶのだと、受診したT眼科で学びました。
内側に焦点を合わせて、血の流れる音を聞いたり、鼓動を聞いたりするの、好きです。なんとなく肉体をもって生きている実感。でも痛いのはだめなんです_| ̄|○