2カ月に一度の定例歯科検診に行ったその足で
いつもお世話になっているK眼科のとは別の、T眼科を受診しました。
十年ほど前に夫が白内障の手術を受けたT眼科に
私のドライアイについて、セカンドオピニオンを求めたのです。
だって痛いんだもの!
T眼科見立ては、同じくドライアイ。目に傷がついている診断です。
「従来通りK眼科の治療を続けるのが最善」とのことでした。
ちょっと「えー、こんなに痛いのに!?」と思いましたが
お世話になっているK眼科医の
「あなたは痛みを感じやすい体質なのよ」を思い出しました。
今回の受診先T眼科では
奥までしっかり調べてくださって、緑内障も黄斑変性も問題ないそうです。
T眼科は緑内障の専門医でもあるので大いに安心できました。
診断の前に、医師からわりとしつこく
「左目の矯正視力が出ないのは、本当に子どもの頃からですか?」と聞かれました。
「はい。物心ついた頃から、矯正視力はほぼ出ません」
「…じゃあ大丈夫だ、最近の病気のせいではありませんね」
「え? 私の左目、なんですか?」
「弱視です」
えーっ!?
状態に対して、初めて名前をもらって新鮮でした。
強度の乱視ですが、だからといって矯正しても見えませんもの。
矯正できないのが乱視だと思っていました(恥
個性だと思ってたなぁ。いや、個性には変わりありません。
この個性に名前があるとはな。弱視かぁ、そうかぁ。
母は、「フクが乳児のときの目の手術のせいで目がおかしくなったんだ」と言っていましたが
案外生まれつきの不同視弱視だったのかもしれません。
現代では幼少時から矯正して視力を出していくようですが、
母が幼な子の片側の視力異常に気付けないのは当然です。ただでさえ見つかりにくいのだそうです。
ところで、T眼科の医師に、「夫がこちらで白内障手術を受けまして
改善ぶりがすごくうらやましかったものですから」とお話ししたら、
夫の名を聞かれたので伝えると
「あああ! そりゃそうです。白内障、とてもひどかったからね」
…5000件以上手術していらっしゃるのに、覚えていらっしゃるってすごい。
夫、記憶に残る患者だったのか(違。
たしかに夫の白内障はひどかったらしく、
職場の健康診断で視力検査のときに、左目に変えた瞬間に
「真っ白で何も見えません」という状態だったそうです。
40歳で手術しないと全く見えない白内障ってすごいし、
よくそんな状態でガマンしたまま日常生活送れるな。夫の我慢強さに感服します。
私ならすぐに「承服しかねる」と暴れるところです。それを伝えると
「え、そんなものかなと思っていたから」。夫、基本的に執着薄めです。
もしかすると、夫なら屁のようにしか感じない違和感を
私は「ぐふぇ~」と感じてくたばっているのかもしれません。針小棒大。
K眼科医師に「痛みを感じやすい」と言われるのもわかります。
…まあね。歯科でも婦人科でも言われましたよ。
歯科では「力を抜いて」を念仏のようにささやかれ、
婦人科では「逃げるな!」と叱られ…。
内診が痛いから逃げるんでしょうがっ!と声を大にして言いたいです。
HSPですがなにかっ!?💢
反面、違和感の理由がわかっていたらわりと落ち着いていられるのです。痛みがなければ!
若い頃から、とくに明るい場所で視界にヘンテコ模様が現れますが、見ているととてもきれいなので、飽きもせず眺めているうちに、ヘンテコ模様が一定なことに気づき、ああ、眼球のキズかなにかなんだな…と思っていました。体の外側、内側に、視点の焦点をスイッチするのは面白いです。ところがこれも「飛蚊症」と呼ぶのだと、受診したT眼科で学びました。
内側に焦点を合わせて、血の流れる音を聞いたり、鼓動を聞いたりするの、好きです。なんとなく肉体をもって生きている実感。でも痛いのはだめなんです_| ̄|○