認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

高齢母の「いくつになっても学ばないと」!?

詐欺疑惑の昨日の今日で、ちょっとドキドキしながら、
日課の、夕方アレクサ呼びかけ。
現れるなり、母、
「元気ですかーっ!?」と絶好調。
ア、アナタダレ!?(大汗

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「『小さな人生論』を読んでるの」と読みかけの本を見せてくれました。
「うちの本棚にあった本で、ぜんぜん読んでいなかったんだけど、
読んでみたらものすごくいいのよ。
古今東西の偉人の言葉が書いてあるの。
いや~、みなさん、スゴいわ、元気をいただくわ。
本を通して、そんな方々と触れあうことができるの、スゴいわよねえ。
いくつになろうと学び続けないとダメね。
学ぶって本当に素晴らしい…!!」

めっちゃ熱く語られました。
母は、“お勉強”が大好き。
スイッチが入ると、「いくつになっても学ばないと」非常に前向きになります。
若いときからずっとそうでした。
素で眺めたら、ド直球すぎてちょっとウザいんじゃないかなと思います。
そもそも本当に学びたい人なら
「学ばないと」なんて口にするよりも早く、行動されることでしょう。

 

昔は、こうした母を持て余していたのですが
「そうか、多動だからこうなるのか!」と理解した途端に、
振り回されずに受け止められるようになりました。
正確にはちっとも受け止めてはおらず、受け流すだけですが。

「学び」自体よりも、「学ばなければ!」という姿勢が、母にとっては「快」。
それでこんなにモリモリ元気ならば、
形から入ればぜんぜんよいと思います。
認知障害あって、読んだそばから忘れたとしても、それはそれ、これはこれ。
本人の充実感が何より大事です。

 

そういうわけで、母は今日も元気。
配食のお弁当を90%食べられたそうです!

 

母がこんなに萌えたということは、きっとこちらの本は、高齢者にも良さが伝わり安いのだろうと推察します。帰省したら拝読いたします。