認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

内密で、母の友人らと会談。認知症母の仕事を仕舞う

実家です。火曜の始発便で帰省しました。
多分、このあたりが、1年で最も快適な気候かもしれませんね。
暑くないって天国です。

 

さて、今回のいちばんのタスクは
母が30年間(社会参加活動は50年で、当学習会は30年)続けてきた
地元学習会のお友達お二人(79歳・84歳)と、内密でお目にかかり、
母の仕事をよいかたちで仕舞うことでした。

帰省日に、実家駅近くのでカフェで
お茶を飲みながらお話しさせていただきました。

学習会での母の役職については、年度末まではそのまま残したいとのことで
そこはもう会のやりやすいようにお任せしました。
何事も問題起きずに任期が終了されることを願います。

会の皆さんには母が言う通り、
白内障の具合が悪いということで来られなくなったことにする」とのこと。
今後は会の開催通知ハガキは母には送らないことで
コンセンサスを取りました。

「娘さんと一緒には参加できないのかしら」とも言われましたが、
お山の大将が好きな母のこと、
野に下り、新たなリーダーについてまで、
メンバーを続けるのはまっぴらごめんだと思うので
お断りしました。

 

身内の手前、気遣ってくださり、
たくさん下駄も履かせてくださっているとは思いますが、
母のことを、
「決して人の悪口、陰口を言わない人。
そもそも世間話の、ペチャクチャおしゃべりなんて縁遠く、
生真面目に学ぶ姿勢が印象的」と評してくださいました。
まあな、「一生勉強!」が口癖ですからさもありなん。

でも、「決して人の悪口、陰口を言わない人」って
娘からすると誇り高い評価でうれしかった。母さん、すごいな。

 

お友達の84歳さんは、お連れ合いをALSで亡くしておられ、母はそのALSのお連れ合いに、長い間、ボランティアで対面朗読させていただいていました。84歳さんは「『天皇の世紀』ご存知?(大佛次郎著) あれをずっと読んでくださったのよ。お母さん、そりゃスゴいわよぉ」とおっしゃっていました。
それにしても、往路の機上でようやく、以前教えていただいた『モリー先生との火曜日』を読了し、号泣。ちょいとALSづいている一日。

79歳さんの情報によると、学習会に出席した母は、
仲良しの79歳さんの名前を忘れてしまい
「ええと、どちら様だったかしら」
「79歳(お名前入る)よ!」
「ああ、ごめんごめん、79歳さん!」みたいな感じで
あとはふつうに話がつながるのだそうです。

それでもメンバーの若い方の中には(60代後半か70代前半)
「●●さんの言動はおかしい」と指摘される方もいらっしゃったそう。
申し訳ない限りです。
あと、相変わらず歌をよく歌うけれど、リズムを大きく外すようになったとのこと。
以前はそんなこと全くなかったのに。…やはりそうなんですね。
【3年前に母の音痴についての指摘(以前はそんなことは全くなかったので、聞こえともまた違う問題のような気がしています)。過去記事です】

友人のおふたりはそんな母について
「誰でも通る道なんだから」と強くおっしゃいます。
とても温かいです。
ご厚意はありがたいですが、当然のことながら、
それとこれとは分けて考えないといけません。
だからこそ、母のことで、
何よりおふたりが苦しくていらっしゃったんじゃないかと思います。
ありがとうございました。

 

お友達のご親切のおかげで
母の30年の仕事はなんとか無事に仕舞うことができそうです。感謝。

ひと仕事終えて、帰宅。
台所をバババと片付けてふと母を見たら
例の学習会関連の手紙(下書き)を眺めているところでした。
「ああ、母さん、それは学習会へ出したお手紙ですね」※実際は出せていません。
「そうよ。これはもうとっくに出したやつだから。
去年の9月のことよ

 

 

…とっくに「1年」過ぎてましたわw

手紙を書いてからまだひと月も経ちません。認知症って時間が経つのが早いの?