認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

残りの寿命と受診をハカリにかけて

日課のAlexa呼びかけ。母は最近目を痒がっております。この日も「痒いから顔洗ってきた」と、洗った後もこすっていて…。
母は自他共に認める医者嫌い。
本当は今すぐ行ったほうがいい受診先は
歯科、皮膚科、眼科。
本人が首を縦に振りません。

そのくせ高齢者あるあるで
具合が悪いアピールはスゴイ。

右の乳房下を押さえたり、胸を押さえて
「痛い」と言うことも時々ありますが
「病院でちゃんと診てもらいましょう。ね」と言うと
「いやだ。行かない」。

 

そうですか、そうですか。
薄情なことを言うようですが
母はもう90歳。
体に多少の不具合があろうとも
死ぬまでそれで頑張れそうなら、それでもいいじゃんと私は思っています。
乳房下が痛くても、我慢するならすればいい。

 

私は「病院行けば改善するかもしれませんよ」とは随時伝えつつ
「今のままでいい」と母が言うならそれもよし、と思っています。
第一、もしも死の病なら、今更知ってどうする!?
ともちょっと思います。
90歳のごきげんに水を差すくらいなら
知らずに楽しく過ごしていたほうがいいな。

あと何年なんだ? 死ぬまでもってくれれば、
死ぬまで笑えれば、それでよし。

 

一度、母が頭を痛がったことがあり、さすがに警戒して、
すぐ脳神経外科に行って診察していただいたら
後頭神経痛でしたw。
ひと安心です。いやいや、神経痛はつらい痛みですが、
でも、介護者は安堵に胸をなで下ろしました。

 

2017年の大晦日に急性膵炎で救急搬送されて
一命を取り留め、母は奇跡の回復を遂げました。
それまで「私は延命治療なんてしたくない」と言っていたのに、
救急隊の方に確認されたときに聞かれて、私は母を助けていただきました。

退院した母に「本当は延命治療はしたくなくて
もしものときは逝きたいって言ってましたよね、母さん。
次はそのほうがいいのかな」と聞いたら
「いいや。生きながらえる、どこまでも」
と言い切りました。カッケーな、母さん(←違

母の本心なのか、認知症でわけわからないのか、
そのときの気分なのかはさっぱりわかりません。

ただ、同じことを確認しようとするとたいへんフキゲンになるので
再び確認はできずにいます。
かくなる上は、ケースバイケースで、私が選択させていただきます。


母が亡くなるときにはとにかく苦痛がないように。
神様、ホントそれだけはお願いします。
とにかくそれが第一で、そうしてくださるなら、
私が看取りたいとか、今際の際に間に合うようにとか、一切ありません。
母さんが、苦しまずに、眠るように逝けることが第一。

「逝く」というか。
体から離れるって感じを持っていますけど。



とはいえ、歯は欠損だらけです。
「いよいよダメか」と本人がつぶやいていることもあります。
すかさず
「歯医者さんへ行きましょうよ。私が全く痛まないところを探しますから」
と声をかけると「行かない」。

歯がなくて母が構わぬなら、痛まぬなら、
たとえ歯抜けばばあでも歯科にかかる必要はないとは思っています。
右の白内障が進んでも
今の視界で母が構わぬと言うなら無理強いはしないつもりです。

ですが、皮膚は痒みが多発。
とくに最近は目の周りを痒そうにして、掻くので腫れています。
Alexaでトークしているときに
「掻いちゃだめです」「目には触ってはいけません」と言っても
5秒と経たずに触っている有様です。
認知症だし、多動なのも痛い。
さすがに次回帰省時は眼科にだけは行かなくちゃ、なのかしら。

【過去記事です。3年前かぁ。私にとってもハードルが高い記憶にしまっている母の眼科受診】

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