認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

初ヘルパーさん、荒ぶれる母

前日夜、呼びかけ。
当日朝、本番30分前に呼びかけ。
当日の本番開始時間に呼びかけ。
母は言われて思い出すと
「いらない。他人に家に入って欲しくない。好かん!!」
と言いました。


腕組み……よくないボディランゲージ。しかも眉間にめっちゃシワ💦

先週月曜火曜水曜と、3日間の慣らしを経ての4日目に、
単独で初ヘルパーさんが訪れたのが先週木曜日。
そういう意味では、昨日の木曜日は、
本当の意味での初ヘルパーさんでした。
いよいよ週1ルーティンがスタートしました。

 

ある程度想像はしていたものの、
母は、なかなか荒ぶれました。
ヘルパーさんが帰られた直後に、
受診付き添いで病院にいる私の携帯に着信が。
受診のことはヘルパーさんもご存じなので、トラブルかと肝が冷えました。
緊急かもと電話を取ると
「もうヘルパーはいらない💢」と荒ぶる母。
「母さん、すみません。さっき言ったとおり、今病院だから対応できないんですよ。
夕方ゆっくり話しましょう。本当に申し訳ない、ごめんなさいね」
でいったん切りました。
夕方には忘れていてほしいものです。

自分ごとが落ち着いてから
まず、ヘルパーさんと電話で話し、母の様子を教えてもらいました。

幸いにも、ヘルパーさんへの暴言はなかったようで
胸をなで下ろしました。
が、ヘルパーさんが帰ったあとで2度、派遣元の施設に
「私は自分の学習会で○○さん(←ケアマネさん姓)を招いて
話をしてほしいと思っています💢(=頭はクリアです、のアピール)。
自分でできますから
ヘルパーはいりません💢

と、同じ内容を二度にわたって電話をかけてきたそうです。
あちゃー。

 

認知症以前から、もともとの性格が鬼電キャラであること、
さらに認知症でそこが上塗りされてしまうことを伝え、お詫びしました。
「こちらは対応も慣れていますから大丈夫です。
ただ、お母様は『ヘルパーはいらない』とおっしゃっていますが、
娘さんの『続ける』に従っていいですか?」
と、確認が。

「もちろん継続をお願いしたい。
そもそも、私が夫の看護で帰省できなくなる可能性があり、
その打開策にお願いしたことなのですから」と伝えました。

 

母の様子をヘルパーさんに伺うと
◎冷蔵庫整理をすると母がイラついてくる。
1週間分のヨゴレなので、庫内の荒れ方は少ないが、
賞味期限切れや、ラップをかけずに干からびたものなどはそこそこある…

◎掃除はさほど問題なくさせてくれる。

と教えていただきました。さらに
「誰でも他人に家に入られるのは抵抗があるもので、拒絶が強い方もいる。
しかし、サポートには入ったほうがいいと思うので、
人と人の信頼関係を築くところから始められればと思っています」

と、ありがたいお言葉。

「ヘルパーさんはプロなので、鋼のメンタルをお持ちかもですが
私がその立場なら心が折れてしまうと思います。
本当に申し訳ありません」とお詫びすると

「私は全然大丈夫です。今日も
1週間空いて、お母様はお伺いしても大丈夫だろうかという少し不安な気持ちと、
お目にかかるのを楽しみにする気持ちと、両方ありましたから」


神なのか!?

 

母の様子を教えてもらい、対策を練り直すことができたので、
ヘルパーさんに予定の作業内容の変更を申し出ました。

◎ハードルの高い「冷蔵庫整理」は後回し。
私自身は、実家冷蔵庫の荒れるのを最小限にしたい気持でしたが
母にとってはもっともハードルが高いことだったかもしれません。私の失敗です。
まずは、担当ヘルパーさんに慣れることを第一に、
室内の掃除機かけなど、母の拒絶感の薄いところから着手してもらうことに。
「どうぞ、現場の野生の勘最優先でお願いします」
とお伝えしたらウケました。よかった(違。

◎私の、母への伝え方も変更。
ヘルパーさんが来る旨を伝える際
「ゴミ出しの日だからヘルパーさんがいらっしゃいますよ」
一切言わないことにします。
母が「ゴミ出しくらいできる」(←ほぼできません)と身構えないように。

※ちなみに「2500円支払う」は今朝も母が気にしていましたが、もちろんそんなことは発生しません。ヘルパーさんも、なにがきっかけに誤解を生んだか、全くわからないとのことでした。聞こえの問題もあるしなぁ。


夕方、しれっとAlexa呼びかけしましたら
荒ぶる母は消え失せて、
ブラボーにごきげんな母が現れましたので、
この件に関しては一切触れないことにしました。
来週までおあずけです。それまですっかり忘れておいてくれたまえ。
まあいい。

三百六十五歩のマーチ』を歌いながら踊っております。陽気でよろしい! ハッピーいちばん、グレーはグレーのままに!! 今日は最初ヘルパーさんがいらっしゃったときは、拒絶はないものの、「きょとん」としていたそうです。……まあいい。