認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

高齢母、仮病を使って訪問介護を1回休み

昨晩「明日はヘルパーさんいらっしゃいますよ」と伝えたときも
多少ゴネてはいましたがいつものことだと思っていました。
木曜朝8時にAlexa呼びかけで
「今日は8時30分にヘルパーさんがお越しです」と伝えたら
「熱っぽいから、これからヘルパーさんに断りの電話をする」と母。


てか、どこから見ても仮病じゃん…と思ったので
「熱があるならなおさらお越しいただかないと」と伝えてスルーしよう…
と思いましたが、コロナ禍であることを忘れていました。

 

前日母は学習会で、多人数でイベントやっているし、
その後はみなさんで会食もしたし、
万一、発熱が本当で、母が新型コロナに罹患していたら
目も当てられない…と、慌ててヘルパーステーションに電話しました。
「急遽申し訳ありませんが、
発熱しているかもしれませんので、今日はお休みさせていただけますか」
間一髪、8時27分のことでした。
なんとかギリギリ間に合って、
ヘルパーさんをストップすることに成功しました。
とりあえず、止められてよかったです。

 

8時30分を少し回った頃に母に再びAlexa呼びかけ。
ヘルパーさんをお休みした旨伝えると、母、喜ぶまいことか。
「ところで母さん、熱は何度になりましたか?」と尋ねると
「ん? 熱は6度5分」
「なに? お熱、ないじゃないですか💢」
「え? あ? ああ、7度2分よ」
嘘をつけ!
それが証拠に、そのあと立て続けに、5分おきに3度、電話がかかってきました。
「フクは心配性だから電話した。
お母さんは熱はもう下がりましたから大丈夫」

3度とも同じ内容の電話でした…_| ̄|○

 

介護ステーションにお詫びの電話を入れたら
ちょうどケアマネさんがいらっしゃって話ができました。
「前日イベントがあったので、万一コロナになっていたら大変と気づき、
慌ててお休みのご連絡をしました。直前に申し訳ありませんでした」
とお伝えすると
「気にしてくださってありがとうございます。
私も熱が出てると伺って、お母様をどうやって病院に行くようにすればいいか
なにかサポートしないといけないのではないかと、今焦っていたところでした」。
「それが、申し上げにくいのですが…実は仮病みたいなんです」
とお伝えすると、大笑いしていらっしゃいました。
笑ってくださったことで、こちらの気持ちも軽くしていただきました。
恐縮しきりな私に
「大丈夫ですよ。直前でも、ご連絡いただけるなんて全然いいほうで、
行ってもいらっしゃらないこともあるし、
どこにもいなくてみんなで探し回ったり、
本当におうちで倒れていて大変なことになったり、日常茶飯なんです。
だから直前のキャンセルなんて全然お気になさらないでください」
やっぱり神かも。

 

さて、この日の夕方、日課のAlexa呼びかけに出てきた母。
「お風呂、気持ちよかったわ~」
…熱、どないやねんな。

「やっぱりヘルパーはもういらない。
だって全然掃除機かけてくれなくて
冷蔵庫ばかり漁っているのよ」
だから。先週もちゃんと掃除機はかけていただいていますが
そんなこたぁ記憶にない母。
「とにかく、気を遣うからいやなのっ!」と言う母に
「週に一度くらいたっぷり人様に気を遣ったら
ぼけ防止になりますよ。
頑張ってください母さん」
と言うと
いっそうプリプリしていました。

通信終了前に席を立ってしまう母。ご立腹であります。

…まあいい。
母は、今日も、元気。