認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

母のおうち卒寿の祝い

母の誕生日を
リアルにお祝いするのって、いつぶりでしょう。
おそらく、私が実家にいた最後の年、高校1年生(16歳)以来じゃないのか。
 
とりあえず、2階の自室から起きてきた母を
階段下でお迎えし、ハグしながら
「お誕生日おめでとう!!!」
と言ったら、すぐさま母、「ありがとう❤」と喜びました。
今日はおめでとう責めだい!

前夜、
「Alexaつなぐからサプライズでケーキセレモニーやろうよ」と兄に連絡するも
ルーター新調したらAlexaつながらない」とのこと。
急遽代替案で、ノートPCでメッセンジャーでビデオ通話しながら
ケーキセレモニーを試みることに。

 

昼食後の昼1時に、リビングで
あらかじめ兄とメッセンジャーでつないでおき、画角を調整。
ケーキを用意して、ろうそくに火をつけて、
隣室ダイニングにいる母を呼んできました。
実は直前まで母と険悪だったのですが(汗
ひと目見た瞬間、全部忘れて、もう大喜び&大はしゃぎする母。

 

ろうそくを立てるにはショートケーキが小さすぎ、バースデーソングを歌っている間に、ろうそくが倒れ(皿の中です、大丈夫)ロウがボトボト…凄まじいスプラッタなケーキになってしまいました。まあいい。兄は引き続き、リウマチ性の間質性肺炎で自宅療養中。「母さんの元気を分けてほしい」と言ってました。たしかに兄よりも母が100倍元気です。

 

仕込みベタな私、がんばりましたが
緊張と焦りで、いちばんいいシーンを全く撮影できませんでした。
でも喜んでくれてよかったし、事故なくできてよかった(大汗。

こちらは私の分のタルト「苺一会」(周りのフルーツは私が勝手にもりもりにしています)。前日にまちで購入(賞味期限は切れていますが)。お店のショーケースの中で「苺一会」というネームタグを見た途端に噴いてしまい、笑いが止まらなくなりました。お店の人、ごめんなさい。でもね、おずおずと「90」のろうそくをお願いしたら、店員さんが「プレートもつけませんか?」って、ショートケーキなのにプレートつけてくださって、「どうぞ素敵なお祝いを」って送り出してくれました。絶対次もこちらで購入します。しかも「苺一会」さんは最高においしかった! 母もおいしいおいしいと大喜びでした。ケーキも好きなのね(発見)。

 

夕食は、お祝いの「銀のさら」。
母ごのみがたくさん入った超高級メニューです超高級な「銀のさら!)
わさび抜き、シャリ小さめで注文し、茶碗蒸しもつけました。
母は
ボタンエビ⇒カニイクライクラ⇒ウニ⇒フグ⇒数の子カニ⇒ボタンエビ
と、9貫ペロリ。

 

2枚目:私がバースデーソングを口ずさむとすぐにノってきます。ホントにノリがいいな…。


「90歳の抱負は?」スマホを向けて録画しながら聞くと
「90歳と申しましても19歳と読むようにしています。
青春まっただ中のつもりで頑張って生きていきますので
よろしくお願いします」
と、カメラ目線でよどみなく、ピシッと挨拶されました。
母、本番に強いおんな。90歳。

また1年元気でいてください。仲良くしましょう。

母、絶好調のまま、就寝しに自室に向かいました。
今回帰省のメインイベント、無事に遂行いたしました。

「おめでとう責め」って、
今日一日で10回くらいバースデーソングを歌って
そのたびに母もすぐにノって一緒に歌うので
そういうことが大好きな人なんでしょう。
入浴時にも押しかけて「90歳のお風呂はいかがですか?」と
母のコメント集めつつ、またバースデーソング歌いました(たぶん迷惑)。
どこにも行かない「おうち卒寿の祝い」でごめんね。