認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

独居の限界を皮膚科医師ににおわせられる

ぐっすり眠っていた夜中に
突然懐中電灯で顔を照らされて
「夜中になにすんのよ💢」
と反射で叫んで目が覚めました。

母。恐ろしい子(違。

私も寝ぼけていたのでつい叫んでしまいましたが
そのあとでまたすぐ気絶してしまいました。
もともと、自慢できるくらい眠りが深いのです。

あれは夢だったのかな…。
いや、いや、たしかにドアが開けられて懐中電灯に照らされたと思います。


水曜日、朝から2軒病院をハシゴ。
眼科と皮膚科を受診することができました。

視力検査中の母をこっそり撮影させていただきました。


一方で、やっぱりたいへんで、
2軒目の皮膚科の待合い室で
「もう帰る!!」「もうイヤ!!」とイヤイヤが発動してしまい
わたくしのたましいが抜けるという事案が発生しておりました。

 

眼科は、母の目が腫れている件。かゆみが強い件。
といっても、理由は私でも察しがつくので
眼科に行く前に
現状の問題を紙にまとめて、資料写真とともに
先に先生にお渡ししていただくように受付でお願いしました。
なので、受診時は話が早かったです。

もともとのアレルギーで痒みが出ている箇所を
母が汚染ガーゼでしつこく拭くことで、ひどくなっているのでしょう。
眼科医師の先生は、こちらがお願いしたとおり、
「ガーゼはだめ。水道水は置いておくとすぐばい菌だらけになって危ない」
と釘を刺してくださいました。
母の後ろで先生に「ありがとうございます」をゼスチャーで伝えました。

 

皮膚科ではなにかと学びが多かったです。
右耳の裏と眉間にあるおできは
粉瘤なので放置して問題ないとのことでホッとしました。

体の痒みについては、早い話が「打つ手なし」
認知症があり、薬もつけられず(背中なので手が届かない)、
理由は生活習慣による入浴時に体を洗う際のこすりすぎだが
本人が好きでやっていることだし、仕方ない。
はっきり言って独居の限界です。
幸いなことに、程度は酷くないし、本人が受診を嫌がる程度なので軽症です。
遠方家族が心配してもどうしようもない問題です」
ということで、ワセリンだけ処方してくださいました。
ここでステロイドのかゆみ止めを出されないだけ、良心的な気がしました。

母を挟んでそんな深刻ともいえる話をしているときに
挟まれた母は、暢気にコンパクトを開いて鏡を見ながら
「目がかゆい、目がかゆい…」とどこ吹く風でやっていました。

「さわらない。放置する」はやっぱりできない。
さっきの眼科受診もすでに忘れている。
というか、「今」の状況すら全くわからない…。

 

きわめて印象に残った皮膚科受診でした。
…いい先生だったな。

ただね。バスに乗っておでかけと気づくと、足もとはよそ行きの靴に替える母。そういう気遣いはするんです。がんばれ母ちゃん、おら応援するからな。