認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

母の認知症一気に進み、服薬できなくなっていた

今回の介護帰省で
母の認知症が一気に進んでいる…と感じることがいくつかありました。
その最たるは
薬が飲めなくなっていたことです。
いやー、もう、すみません。私は全然気づいていませんでした。

眼科を受診し、処方されたのが
目薬じゃなくて飲み薬だったので、
これならちゃんと飲める、安心!と思っていました。
私の帰省時はほぼ毎日、サプリなどを飲んでいますし、
母自身、整腸剤を瓶から出して飲んでいたからです。

 

お薬カレンダーを用意して、
Alexaから見える位置にかけて、
朝昼晩、Alexaで呼びかけを行えば、
なんとか乗り越えられるだろうと思っていました。
甘かった!!!

大至急Amazonで購入したお薬カレンダー。ジップ式の小袋もは手持ちがありました。

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気合いを入れているのはよかったのですが
母、「1粒ずつ2種類」がわからない。
同じものを2粒飲もうとします。

 

⇒対策として、小袋に、1回分ずつ分包してカレンダーに入れることに。

 



だがしかし、そもそも
シートからの薬の取り出し方がわからなくなっている母。

反省と失敗⇒ 錠剤を取り出して、小分けジップ袋に入れてあげればヨカッタです(一包化)。せっかくジップ袋だったのに…。頭が回らなかったんですよ😭

 

とりあえず、お薬カレンダーに薬をセットし、
Alexaに見えるところにかけました。

この作業がたいへんでした。高齢者くさく見えるのを母がきらいます。Alexaはリビングに置いているので、お客様がお越しになったときに見えるのがイヤなよう。でもお客様はもはや介護関係者がほとんどなのに。しかし「母さんの視力を失うかどうかがかかっている」と押し切りました。



分包して、1回分ずつお薬カレンダーにセットしたのはいいけれど(上の写真)
母には中の小袋が見えませんでした。
しかもポケットから、中の小袋を取り出すことができません。
手が器用に動かせないのか?


中の透明小袋に油性の太マジックで印をつけて見やすさを付加。
なんとか母が判別できるようになりました(ごめんよう)。


何度か練習して、なんとか取れることが増えてきました。
フクは帰京。あとは気長に声かけするしかありません。

母、やる気はあります(と、思います)。


✔昼、空港から「飲んでね」電話。「飲んだよ」で、肩透かしなほど、あっさりOK。

 


夕食後の服薬確認にAlexaで呼びかけたら、現われたお薬カレンダーから
中の薬が半分くらい消えていました。
なぜだ!?

 

母は多動です。どこに持っていってしまったのか。
冷蔵庫とか引き出しとか、
思い当たるところを見てもらうもありません。
まさか飲んでしまったのか!?(いまここ)


土曜の夜に、昼に送ったメールの返事で
民生委員さんから電話があったので、次第を報告し、
母宅で、お薬カレンダーを見てきてもらうことに。

 

と同時に、お休み明けの月曜朝に、
調剤薬局に電話して、わけを話し、
一包化在宅調剤について相談します。

初めてのことで、これであっているのかどうか
少々不安ですが、プロに頼めたらなんとかなるのでは…。

まあいい。

【ケアマネさんとのやりとり】
実は、受診後すぐに、黄斑変性症と眼底出血について、ケアマネさんに報告したら(不在なので言づて)、後日電話が。「ヘルパーが、たぶんお母さんは薬が飲めないように思うのでなにか私たちでサポートできないかと話しているところです」
そのときは、ここまで母ができなくなっているとはつゆ知らず、「できるところまでやってみます。できなくなったとしたらそれも運命。致し方ありません」と言ったら、「フクさん、剛気だわぁ」と笑われました。
すみません。
それにしてもヘルパーさん、よく母を見てくださっています。母の「できない」を、私よりもちゃんとわかっていらっしゃいました。ありがたいことです。

でもね。母、こういうことは忘れていません。
暑いからと開けた窓にくまさんを置き、
侵入者がいないか見張りをさせています。
母らしさはそこなわれていない…。