認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

認知症母について銀行からお困りの電話

金曜昼過ぎにケアマネさんから着信。
「お母さんがお金が下ろせなくて
銀行でゴネている」
(意訳です)

銀行⇒包括支援センターを経由して、ケアマネさんからの電話でした。

すぐ銀行に電話し
「長女です! このたびは母がご迷惑をおかけしてすみません」
挨拶して子細を伺うと、
お金をおろそうと窓口にやってきた母、
出金依頼の書類に押した印影が、銀行印と異なるとのことでした。
電話を母に代わってもらうと
「大きな銀行は全部同じ印鑑でお金がおろせるのに
なんでここはおろせないの!💢」

とプンスカ怒っているところでした。

そんなことあるかーい!
まあいい。

手を焼いた銀行の方が、包括支援センターに連絡したようです。
皆様には申し訳ない限りです。

「母さん、フクです。
お金をおろせなくてたいへんでしたね。もう大丈夫ですよ」
と電話で話しかけると少し落ち着いてきました。

どうやら、母は2本の印鑑を出して、どちらも違うらしい。
「母さん、カバンの中をよく見て。ビーズのがま口に入っている印鑑が
まだほかにあるのでは?」と聞いたら、
もう1本は見つかりましたが、これも印影が違います。

「必要なお金は私がこれから送りますから」と母に提案するも
「そういう問題ではなく、私はここでお金をおろしたいのよ」と言います。
まあ、気持ちはわかるけれども。

銀行の方が
①正しい印鑑が家にあると思うので、それを探して持ってきてもらうか
②今ある印鑑で、印鑑の変更をするか
(これには身分証明が必要なので、一度帰宅して取ってこなければなりません)
の選択肢を提示してくださり、②の線でいくことにしました。

母が帰宅してから、Alexaで呼びかけながら、
再びゆっくり探してもらったら、
カバンの中にもう1本、4本目の印鑑があり、
それが✨正しい銀行印✨と思われます。

母にもう一度銀行に出かけてもらい、その印鑑を窓口で提出し、
無事に15時までに、お金をおろすことができました。
※保険として身分証明書なども持参してもらいました。
※母は、往復40分以上坂道を上り下り×2往復…。


銀行とはその後も電話でやりとりをして、
母の情報に私の名前と連絡先を入れてもらい、
今後なにかご迷惑をおかけしたときには
すぐに私へ連絡をいただくことにしました。

なんとかクリアできてホッ。
日々少しずつ進む認知症。想定外も巻き起こりますが
人に会う仕事の最中などではなく、
アクシデントのタイミングがいいことにひたすら感謝しました。
運がいいな!

 


ケアマネさんともよくよく相談し、まだお金のことは他人のケアマネさんを頼らないほうがよさそう、ということになっています。母のモノ盗られ妄想対策と、せっかく築けつつある信頼が、お金のことで台無しになりかねないことを警戒してのことです。
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母はお金への警戒心が高いので、私も預貯金や保険などの情報は私はまったくわからない、把握できていない状態です。たぶんこれからも、聞いても教えてもらえることはなさそうなので、母が死んでから困ろうとあきらめています。幸いにも現状はまわせているので。

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実は年末に母と一緒に同銀行窓口に出かけており、母のお金のおろし方を私がわかっていたことが(前回の窓口訪問日や金額などの記憶もありました)、今回の有力手がかりになりました。さらにそのとき、印鑑なども含めた写真を私が撮影して記録していたのです(下画像)。印鑑には、各銀行窓口の方が自社の印をつけてくださっていて、母がどのように支えていただいていたかがこれだけでよくわかりました。みなさまに感謝でございます。

 



これだけ歩いても、背骨は全く痛まないとのことでした。
これもありがたい、ありがたい。