認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

母の「開けゴマ!」。扉は開いた_初出勤&デイサービスデビュー

お気持ちを寄せてくださった皆様、たいへんありがとうございました。
おかげさまで、母の初出勤、
デイサービスデビューは、考えられる最高の状態で帰ってきました。
週1レギュラーにつながるかどうか、母と確約はしていませんが、
これなら行けそうだと踏んでいます。

 

うまくいくと17時すぎの帰宅なので
夕方、ドキドキしながら防犯カメラをチェックしていたら、キターッ!

スタッフの方の肩をポンポンする母。

去りゆく車を大きく両手を振ってお見送りする母。
これは…めっちゃ楽しかったに違いありません。

うちに帰ってきた母を
「おかえりなさい! 楽しかったですか?」とAlexaで出迎えたら
「うん、ものすごく楽しかった!!!」
と感激している母。

と同時に、「え、え、フクはどこにいるの?
ここにはいないの!?」
えーーーんと泣き出してしまいました。
…まあいい。

「何が楽しかったですか、どんなことをしましたか?」
と聞いたら、忘れたけど楽しかったそうです。

満面の笑み、のち、また、
「楽しかった、あーーん」と、感極まって泣く母。
画面越しに私もポロリンでした。


朗報を得た後で、すぐに介護事務所に電話で報告。
ケアマネさん不在につき、ヘルパーさんに伝えたら
一緒に喜んでくださいました。
そのまま次に民生委員さんに電話。
「うまくいきました!」と伝えると、我がことのように喜んで
「これから様子を聞きに行ってみますから」とのこと。

この調子でうまくいけば、月曜、木曜が各2時間程度の訪問介護、金曜が終日のデイサービス。週に3日も他人様の目でみていただけるなんて、最高に安心じゃありませんか!


【振り返って朝、送り出しの話】
ところで、今朝7時前に、そろそろ母を起こそうかなと
寝室の見守りカメラをのぞいたら
すでに起きている母が
布団の中で一所懸命に「夏も近づく八十八夜♫」を歌っているところでした。
今日、みなさんと手遊びするつもりなんでしょう。
その様子を見てグッときちゃった娘です。
楽しみにしているんだな、母。そして責任感…!?

歌の本、老眼鏡、お財布にカギ……前夜に揃えた持ち物を再度確認したり、
出発までになんとか排便できるように、
パパパッと腸のエネルギー調整をしたり、
私自身が生まれて初めて体験する「デイサービスへの親の送り出し」
みなさん毎回やっていらっしゃるの、ホントに偉いな…と
あらためて尊敬の念を抱きます。
もう、おれのほうがドキドキしていけねぇw。

ちょっと排便のタイミングが悪いので、自ら体操する母です(えらい!)
無事にちょっぴり出して行けました。
「出たか出たかと大きな声で言うな。外に聞こえて恥ずかしい」とたしなめられました。ごめん。

ダウンのジャケットは暑いと思うんですが、母は「寒くなったら困るから着ておく」だそうで、確かにずいぶん寒がりではあるので、そのまま行ってもらいました。せめてシミのないほうにしてほしかったけど、本人が「汚れてなんてない」と言い張るので、まあいい。お帽子は可愛いと思います!


帰ってきた母の様子で、母がとても楽しませていただいたのはよくわかりました。
でも私、わりと心配症で、母がやらかしていないかが気になって
お世話になったデイに電話しました。
「次回はもう困ります」なんて言われたらどうしようと気になったのです。
そんな心配も吹き飛ぶほど、明るい対応をしてくださって
「とてもお世話になりました。私たちも楽しかったです」とのこと。
安堵しました。

【デイサービスの母はこんな感じだったらしい】

お願いしていた先生役を、ちゃんとさせていただけた!
母の才能、発揮できた! 再利用OK!!I
  ◎先生として、実家市の市歌をみなさんにお教えして、合唱。
  ◎ 母がいつもやっている「隣組」の替え歌、「トンカラリ体操」を、母が指導(!?)しながらみなさんで。デイのスタッフさんもこの体操を習得して、母に評価してもらったらしい。
✔  母はやらかしていなかった。
「全く問題ありません。
ご参加のみなさんも、『◎◎さん、これ歌って』とおっしゃって、『いいわよ!』と◎◎さんが気軽に歌って、他の参加者の方もとても楽しんでいらっしゃいました」と教えていただきホッとしました。

 

【ネガティブなこととしては】
✔母は、デイサービスの時間が長いので、「娘が」「娘が」と、帰りが遅くなって娘が心配することをとても気にしていたそうです。
 「でも、踊りが始まるとお忘れで、ケロッとされます」
  それでいい! 母さん、心配してくれてありがとうね!

✔現場の送迎スタッフさんには遠距離介護のことが伝わっておらず、迎えに行ったときから、家の中から声がするので(Alexaボリューム100の底力!)、同居家族がいると思っていたそうです。東京でビデオ通話していますというと、たいへん驚いておられました。


自分で扉を開いた母さん、リスペクトですよ!

夕食を食べて、服薬も終えて、ほっと一息。
日課の公園散歩に出かけようとしたので
「今日はたっぷり運動したし、行かなくてもいいです、母さん!」
と諫めました。しかももう6時半だし。
「あらそんなに遅いの? だったらやめとこう」。

大丈夫。心地よい疲れで、今日はぐっすり眠れることでしょう。


私にとってはミラクルが起きました。もう感謝しかございません。
応援してくださったみなさん、お礼申し上げます。
まさかこんな形でうまくいくとは😭