認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

認知症母の社会活動

水曜日は、母のイベント日でした。
母が、表向きのリーダーを務める学習会の
小さなバス旅&昼食会です。

高齢女性20名ほどの小さなバス旅です。

先日、私が介護帰省していたときから
母はバス旅の予習に忙しく
目的地のまちの歴史や、江戸時代の地域の街道について知りたがりました。
というか、昨年も、たしか一昨年も同じ場所なので、
母は同じことを聞いてくるわけですが…まあいい。

ウエブで調べて、母にざっくり解説したあと、
A3用紙に資料をプリントアウトして渡しておきました。
「みなさんに楽しんでいただかなくちゃ」
めっちゃ張りきっている、認知症・要介護1です。
【過去記事です。2021年秋の旅行バージョン_同じ場所】

55enkyorikaigo.hateblo.jp

前日は学習会のメンバーさんから私に連絡があり
「お母さんに前日の確認の電話をまわしたいけど、
お電話がつながらないから

娘さん、伝えてくださる?」
「はい、承知いたしました」
みたいな感じです。
学習会前後に、「母がつかまらないから娘(私)に電話」というのが
メンバーの皆さんに定着しつつあるようです。まあいい。

葉書で届いた詳細情報で時間を確認する母。葉書はだいじだいじ手帖に挟んでいます。

その後(前日夕方)、母にAlexa呼びかけ。
学習会のメンバーさんの伝言を伝え、明朝、うちを出るバスの時刻表を確認。
母がメモします。…と、
「あ! 明日はおでかけだから、
お隣に『留守にしますよろしく』と言わないと」

と言う母を、ちょっと食い気味に全否定してしまいました。
「朝出て午後早い時間に帰るんだから、お隣に言う必要はまったくありません。
いつもデパートにお出かけするとき『出かける』なんて言わないでしょう?」
これ以上隣家にご迷惑おかけしたくないのです。
母が隣家の存在を忘れてくれたらいいんですが…まあいい。

翌日のお洋服も決めたみたいで、まんずまんず。

当日朝は、しっかり起きられているかどうかを
Alexa呼びかけで、確認。
私は過保護なのか、もしかして。

髪はクルンとおしゃれさんになっています。
「母さん、ホットカーラーのコンセントを抜いてください」
と念を押しておきました。

 

水曜日夕方4時に呼びかけると、
お出かけから帰って来た母、
お疲れ顔ですが、充電完了状態で気力がみなぎっています。
「みんながすごく楽しかったと言ってくれた。
今年の秋にまた食事会をしましょうと言ったことだった」
と満足げです。
よかったよかった。

みなさんに支えていただくおかげで
またひとつ社会活動をこなせた母。
それにしても、補聴器もつけず、強度の難聴で
よくやっているとも思います。
母にとっての極上のひとときは、微に入り細にわたりの、
みなさんの優しさあってこそ。
ありがたいことです…。

 

余談ですが、Alexaでトークしている途中で来客がありました。

スマホで連携している、玄関先の防犯カメラで確認すると、

どうやら新聞屋さんの集金みたいです。
ややあってそのまま帰ってしまわれました!?
ひっ!!と思って母に尋ねると
「新聞代をすぐには揃えられないから、
先に他のお宅に一回りしてきてくださいな」と頼んだそうです。

確かに、母、突然言われて、お財布はすぐには出てきません。
出てこないけれども…。
これは「冴えている」と判断してもいい案件なんでしょうか。むむむ。
まあいい。