8月に来てくださる叔母と私は、人生で5回会っている程度です。
母の生い立ちは、ワケありなので、
母もきょうだいたちと絶妙な緊張感を持って接してきました。
そんな景色を見て育った私は、
親族と母との間には透明な壁があるような感じを受けていました。
とはいえ私自身はゆるゆるだし、風に吹かれて生きていますので
ちょいとお声がかかれば「はい喜んで」と段取りさせていただきます。
ですが、今回叔母から「行ってよかね」と話をいただいたあとも、
母の認知症がキツすぎて、
健常の叔母にお目にかけるのは難しいかもと躊躇したこともありました。
しかし叔母が、
やはり認知症だった母親(私の祖母)の介護経験があること、
そして叔母自身が、かつて認知症の認定調査員をしていたことを
カミングアウトしてくれて
「認知症の実情はよくわかっているから、
姉さんの状態を見て驚くことはないと思う」と言われ、安堵しました。
叔母には
「というか、
フクさんはあれこれ気にしすぎ」
と言われました。するどい。
互いのしあわせのために不要な衝撃を受けることは避けたかったわけですよ。
阻止できるのは私しかいないので。
叔母へ、「母はもう自分の夫がだれだったかも思い出せないし、
亡夫のことは実父だと思うこともある」とは伝えています。
もともと母は上品とはほど遠いけど、
食事の仕方はさらに豪快になっていることも伝え済みです。
母には、肩肘張らずリラックスして、叔母とのひとときを楽しんでほしいと思います。
「ねえさんも、片付けやら掃除が苦手なのはよく知っとるけん
普段のままでよか。あらためて掃除をするなんてやめてね」
と気遣ってもらいました。なんでも母親(私の祖母)が片付けが苦手な人だったそうで、それで叔母も母も片付けというものがよくわからず、苦手なんだそうです。初耳でした。