認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

高齢母の入院をきっかけに ⑤冬場、母の家がぬくぬくに

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遠距離介護を決めて帰省するようになったものの

冬の実家の寒さに閉口しました。

母が使っている暖房は、電気ストーブのみ。

その寒さがデフォルトで暮らしている人に向かって、客の立場の私が

「寒いから室温を上げましょう」とは言いづらく

暖房設備を購入するのも大反対されそうでした。

母は若い頃から節約の鬼でしたから、もしも私が勝手に暖かく仕立ててしまったら

「もったいない! そんなことをするならここに来るな!」と言われそうでした。

実際何度かこの“帰ってくるな砲”にヤラれ、再起不能になっていたのです。

 

多動の母が、退院したがって大変だったときのこと。

入院先の病院で話をしているときに、医師が、

「退院すると母の体にストレスがかかるから、

できるだけ回復するまで入院し、病院で体力を蓄えることを勧めたい」

とおっしゃっていました。

それが何を指しているのか、はじめ私にはよくわかりませんでした。

伺ってみると

「たとえば気温。暑さ、寒さは体にとってはストレスなんです。

病室は、冬でも半袖で過ごせるくらい暖かいでしょう?

おうちでこの環境を保つのは難しいと思いますよ」とのことでした。

 

この言葉が素晴らしいヒントとなりました。

「病み上がりで本調子でないのだから」という大義名分のもと、

とにかく室内を普通に暖かくして

退院した母の体にストレスがかからないよう心がけました。

 

母がいつも過ごすダイニングには、ガス温風ヒーターと、

チェアスタイルのダイニングこたつも導入しました。

さらに母用にベッドを購入し、母の部屋(寝室を兼ねています)にはデロンギを置くことに。

「目指せ、病院の暖かさ」というわけです。

Amazonとジャパネットが頼もしい味方になってくれました。

 

もしも母の入院がなかったら、いまだに実家は寒いままだったかもしれません。

今や母は、寒さをしっかり感じることができる人になりました。

デロンギの働きについては理解できていませんが

ガスファンヒーターはとにかくお気に入り。

これがなくちゃ始まらないくらいに、日々使いまくってくれています。

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実際に私が購入した型はもう販売していません。

私は冬の間「2」か「3」くらいの暖かさにして

24時間タイマーをとても細かく設定して、いつでもそこそこ暖かな状態を作ります。

とくに夜中にトイレに起きたときに、「寒っ!」とならないように気遣っています。

電気オイルヒーターは、電気代が高いと言われますし、私も以前失敗したことがあります。

上手に使うポイントは、暖かさのメモリの設定と、24時間ヒーターの設定、

この2つです。