認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

介護の基本「相手をよく見ること」

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段差解消に置いた踏み台。
玄関は常時靴だらけ。家族がたくさんいる演出なのだそうです…

 

異変にできるだけ早く気づいてあげる。
そのためには日々しっかり観察しておくこと。
観察の基本は、相手をよく見る、これに尽きる。
ご飯の食べ方、食欲、呼吸の様子、活動の様子、排泄、
とにかく見る。必ず気づきがある…」

これは、金魚屋さんのお兄さんに、金魚を健康に飼うコツとして
教えていただいたこと。
私は母に対しても、この教えを基本にしています。

母の様子を、全身全霊で観察しつつ、
体調、不調、不具合、痛いところ、不便を感じているところ、
ゴキゲン具合などをすくい取っていきます。
会うときはもちろん、気をつけていれば電話でも「もしもし」の第一声で
そのときのコンディションくらいはわかります。

風の谷のナウシカ』で、
王蟲が触手を伸ばしてナウシカをスキャンするシーンがあります。
あんな感じに似ています。

母の歩き方を見ていて、「そうか膝がつらいのか」とこちらが気づきます。
どうやら玄関にあがるとき、なにかにつかまりたいらしい。
「ああ、段差がきついんだな」ということで、
段差を小さくする踏み出しと手すりを購入しました。
セットしたときには、「こんなの無駄遣い! いらないわよ」なんて言っていましたが
「お友達に上がっていただくときも、このほうがラクよ」と言うと
すんなり受け入れはじめ、今では
「おかげで本当に上がるのがラクになった」と言っています。

言語化しない、できない不都合も、できればすくいとってあげたい。
と思って臨んでいますが、どこまで痒いところに手が届いているのやら。

玄関にはこういうタイプを。
介護保険で、生活環境を整えるサービスとしてレンタルするのも
このタイプなんだそうです。


居間から庭へ降りるところには、これを2つ置きました。
とにかく重くて頑丈なので安定感があります。ホントは手すりもつけてあげたい…
次の課題です。