母は独占欲&執着が強いタイプ。
恋愛的にはこじらせ女子なのでは?と見ています。
そんな母は大恋愛の果てに父と結ばれました。
初恋の人からのラブレターを、父に燃やされたこと(当時)を
今も根に持っています。
母さん、それはわりと当たり前だし、
バレるように持っていた母さんがよくないよ。
亡くなって30年近く経とうかというのに
母はいまだに父の異性関係を非難することがあります。
「他県にオンナがいたのよ!(私ってなんて可哀想なの)」
本気で怒っているのでタチが悪い。
【母のお怒りポイント】
① 父の定年間際、他県にお住まいの女性のお客様が父の職場に訪ねてきた
(父の職場の方が母にチクった)
② 職場の机の引き出しに彼女からの手紙が入っていた
③ 父の不治の病で入院が決まったときに、父が
海がきれいな他県(彼女在住)の病院に入院したいと言い出した
もちろん、本当は父本人にネチネチ言いたいんだろうけど
死んでしまって、いないんじゃしょうがありません。
「私は裏切られた」というところに囚われるのは気の毒なので
「滅多なことを言うもんじゃありません。違うでしょう?」と
ひとつひとつ母を諭します。
まあ、その女性が、母と出会う前に、
父と恋仲にあったそうなので、母は非常に面白くありません。
でも母さん、自分のことは棚に上げて、どやねん…。
母のことは昨日書きました。
私からすると、上記①~③はほぼ言いがかりに近いです。
①②については、父の職務上の話で、
父が親切心で相談してきた女性に親身になっていたと推察されます。
8:2の割合で職務!(2はまあ色気)
③について、父は釣りキチなのです。
※母は若い頃からご近所に「釣り後家さん」とあだ名されていました。
どうせなら美しい海を見ながら死にたい気持ちが、私には理解できます。
母が若い頃、父に「ねぇ、どうして私と結婚したの?♡」と聞いたときに
無粋にも父は「君と最初にやっちゃったから」と答えたそうです。
母はその答えをもうずーーーーーーーっと根に持っていて
ことあるごとに「ひどいじゃない!」と娘の私にぶつけてくるのでした。
※その件について、私は十代から母をなだめていました。
「本当にその男でいいんですか?」と言いたくなる回答ですが
父には彼なりの思いがありました。
父は私生児で、苦労をしてきた母親を見てきたために
自分は生涯ひとりの女性に操を立てて愛を貫きたい、
守りたいと思っていたそうです。
※父と過ごした最後の夏に、父に直接取材しました。
なので「最初にやっちゃったから」は父の照れ隠しであり、
同時に最大の愛情でもあるんですが、
父さん、その言葉ではあの母さんに伝わりませんがな。
だからほら、
死後30年経っても、ときどきいい感じに、コンスタントにこじれています。
最近どうも
「妻一筋で、ひとりの女に愛を貫いた夫」から
「外で浮気してやがった色ぼけ野郎」に扱いが変わりつつある父。
双方に不憫。どうしてあげればいいものやら。
でも今でもしょっちゅうプンスカする母を見て、
大好きな人がいていいわねと、ちょっと思っています。