高齢ADHD母の遠距離介護記録

89歳独居の母は要介護1。高齢者のADHDと。東京~九州で、遠距離介護しています。私1965生。介護しながら母娘関係をおさらい、修復しています。

【物盗られ妄想】とのたたかい

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たとえば母が、大切な何かが見当たらないときに、
私のことを「盗った」「捨てた」「勝手に片付けた」と責めること、
濡れ衣を着せて、目を三角にして迫ってくるのにも、
調べてみるとちゃんと名前がありました。
【物盗られ妄想】と言うのだそうです。
そのまんまですね。


介護帰省を始めた当初から、
母の【物盗られ妄想】には悩まされてきました。
先週の介護帰省の折も、母が起床して2階から降りてきたと思ったら
「おはよう」も言わずに「私の貴金属をどこへやったの!?」
すごい剣幕です。


私はちょうど朝食の仕度の最中。
前夜も就寝前までサンドバッグにされていたこともあり
因縁つけられて、プチ切れてしまいました。


私「そもそもその貴金属が何かを知らなければ、見たこともない。
  お母さんがどこに置いているのかも私は全く知りません」
母「どうせ私が死んだらあなたのものなんだから、
  今持って行かなくてもいいじゃないの!」
私「私は金属アレルギーで、装飾品は一切つけないし、興味もない!
  お母さんが亡くなってもいただきません。
  しまい込んだお母さんしかわからないんだから、
  どうぞひとりでゆっくり探してきてください」
やってしまいました。正論を淡々と、相手の喉元に突きつけるやつ…。
相手の逃げ場をつくらないやつ。大失敗です。


怪獣のように、真っ赤になって2階に上っていった母。
ほどなく「あったー!😄と、
首にネックレスをつけて、エビス顔の母が降りてきました。
いつもこんな調子です。…別人じゃん。


お金がない、財布がない、通帳がない、重要書類がない、は日常茶飯。
以前、帰京する直前に「へそくりの10万円がなくなっている」
凄まれたこともあります。
そんなん、もっとったんかーい!!!


母と探し物との間のエネルギーをみると
そばにあるのはわかるので、私はさほど焦りません。
それでも盗んだと疑われるのは気分が悪い。


明朝は帰京という夜、「明日はもういないのね」と母がしんみり話すので
「今回はさすがにコテンパンにやられてしんどかったです」と言ったところ
母にキッとにらまれました。
「フク、いつまでも過去のことを言わないの。
過ぎたイヤなことは
さっさと水に流しなさい!


母さん、どの口が言うの!? _| ̄|○


【物盗られ妄想】をGoogle先生に尋ねると
認知症ねっと」「LIFULL介護」「安心介護」…
いろいろな媒体の記事を出してくれます。
どちらかというと女性によく見られ
娘や嫁など、近い人に難癖つけることが多いそうです。
正解は
「こちらは決して怒らず、落ち着いて、ひと呼吸置いて一緒に探してあげる」
なんだそうです。仏じゃん。
…やばいな。私は怒って正論を突きつけたうえ、
母ひとりで探させてしまいました。
もっともやってはいけないことだったようで。_| ̄|○


でも、こうして学びましたからね。次回の課題、宿題です。
盗った隠した勝手に捨てやがってとののしられても
イラッとせず、仕事の手を止めて、一緒に探してあげること。
余裕をもつのだ、フク。
少なくとも、私をなぜ疑うのか、
母を責めても始まらないし、正論突きつけても改善しません。

 

それにしても
「盗られた!」という危機感と猜疑心のなかで生きるのは
なかなか不自由でしんどいはず。
のびのびさせてあげたいものです。
まずは傾聴と共感なんでしょうね。
次、うまくできるかな、わたし。
この件については努力したいと思います。心得ました。