認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

ケアマネさんの年の瀬の訪問

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書き込みしやすいシンプルカレンダー。さっそく自室にかける母。

夕方に訪問者あり。
ケアマネさんが、カレンダーを持って年末のご挨拶にお越しでした。

お目にかかるのはたしか、介護保険の住宅改修工事のとき以来。およそ1年ぶりです。
このかん、お目にはかからないものの、
地元に不慣れな私は、病院を受診する際に、
どこへ行けばいいかを相談させていただいたり、
2020年春のコロナ禍では、「帰ってきていいものか、帰らないほうがいいのか」を
お電話で相談したり。
私が頼りにする方で、心の距離が近く感じます。

コロナ禍での相談では、ケアマネさんが迷わず
「こんな時だからこそ帰ってきてください。
そのほうが私も安心です」

と言葉をかけてくださいました。なんと心強かったことでしょう。
※母は完全独居高齢者で、デイにも通わない、普段はまずケアマネさんもお越しでないので、少し特別な状況なのかもしれません。もちろん万一私が感染していたら、母にうつして、最悪母が逝っちゃうかもしれないことは自分の中では織り込み済みです。とにかく感染しないようには常々心がけてはいます。それでも、生きる以上、母のQOLをキープし、認知障害の進行速度をなるべく遅くすることを優先しています。

今日も「ああ、帰ってきていらしてよかった」と満面の笑み。
ちょっと菩薩様のようです。
人なつっこそうな、温かい笑顔に触れ、胸熱でした。

ふたりのときに「どうですか?」と声をかけてくださったので
「少しずつ認知症の階段のぼっていくのを見ているのが、なかなかきついものですねぇ」
とお話ししてしまいました。

でも、「きいてくださいよぉ~、きのうもぉ~!!」は飲み込んだ。
おれはまだ大丈夫だ。突っ張れる。


奥から出てきた母はごきげんで、愛想良くご挨拶します。
相手がどなたかはもちろん分かっておらず、
自分が出向いて会議に参加している高齢者施設の方だと思っています。
つい3年前まで、母はその高齢者施設でボランティア活動をしていたのです。


社会福祉協議会はじめ、皆さんにご配慮いいただいて、
そちらの施設にカミングアウトしなくてすむように
わざわざ遠くの施設の方に担当ケアマネになっていただいています。
ありがたいことです。
母が会議に伺っている施設には「うちの母は要介護1になっていますが、大丈夫ですか?」とお伝えはしています。それでもよいらしいです。母は会議の内容がほぼ聞き取れていないのになぁ。…まあいい。

 

「コロナ禍で大変なときにお運びいただき、恐縮です」とお伝えすると
「コロナで大変なのはお互いさまですよ。ご帰省おつかれさまです」とニッコリ。

 

…菩薩じゃ、菩薩様じゃあ!!

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