昨年の暮れ、いっそうの寒さが強まるというときでした。
夕食後、母の顔が険しい。
眉間に縦皺が3本くらい…汗。
私が物心ついて以来ずっと、母は気分の昇降が激しく、
夜9時を過ぎると決まってフキゲンになりました。
なので母のフキゲンに、私はすっかり慣れています。
ほぼスルーです。
触らぬ神にたたりなし…。
その日も、キターッと思いながら、スルーしていました。
それよりも、この寒さです。夜の眠るときの母が気になりました。
お風呂に入って温まってもらえば早いのですが
「今日はお風呂いらなーい」と言っています。
それで夕食前くらいから、布団乾燥機をかけて母のベッドを温め始めました。
さらに、夕食後、就寝時用にゆたんぽを作りました。
そうだ! TVを見ている母に、洗面器で手湯をさせたらいいや。名案かも!
こちらの段取りもあるので、順を追って母に説明を始めました。
私「あのね、母さん」
母(ブスッとして)「なんね」
私「今日はすごく寒いでしょう。
だからお母さんが眠るときに少しでも温かいように
今布団乾燥機でお布団をほこほこにぬくめています」
それを聞くと、みるみる母が笑顔になりました。
声をはずませて
「ホントーっ!? あったかいの!?」
瞬間に眉間の縦皺が消失。
寒いのがそんなにイヤだったんだ…(。・ω・。)
そんなことで超フキゲンだったんだな。
さらに作ったゆたんぽを見せながら、「これ使ってね」と伝えました。
さらに「すごく寒いし、お風呂入らないから手湯をしましょう」と言って
洗面器に少し熱いくらいのお湯を張ってリビングのテーブルの上に。
母の手湯初体験。エッセンシャルオイルも入れずにやっちゃったのですが、こんなに喜ぶ&温まるですから、またやったげようと思いました。
母の手をポチャンと入れると、
「ふぁ~、極楽」。母、ニコニコです。
しばらくして「足も入れたい」と言い出しました。
「えっ、これに? 洗面器?? 小さいよ?」
「入れるっ!」
そうですかそうですか、と足をご案内すると、母、もううっとり。
洗面器の中、つま先立ちになってる💦 今度、足湯用に大きな洗面器か洗い桶を買ってこよう…。
その後はごきげんに就寝していかはりました。
若い頃から赤ちゃん用の粉ミルクに目がない母。就寝前にはいつも溶かして飲んでいます(大人用ではなくて赤ちゃん用)。これがないと眠れないらしいです。この日も飲んで大満足。